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AI時代に「海外経験者が強くなる年齢」が早まっている理由

  • 2026.01.17

こんにちは、ドゥマゲッティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

ここ数年、

「時代が変わるスピードが明らかに早くなった」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。

実はこの変化は、大人の社会以上に、子どもたちの学びの世界に大きな影響を与えています。
その中心にあるのが、AIの急速な普及です。

かつては「あとで差が出る」ものだった

少し前まで、海外経験の差がはっきり表に出るのは、「大学生以降」「社会に出てから」と言われることが一般的でした。

その理由はとてもシンプルです。

  • 学校では暗記力

  • テストでは正解を素早く出す力

こうした能力が評価の中心だったからです。

この環境では、日本の学校制度にうまく適応できる子どもが有利でした。
海外経験で培われる

  • 意見を持つ力

  • 正解のない問いに向き合う力

は、すぐには評価されにくかったのです。

しかし、この前提が今、静かに、そして確実に崩れ始めています。

AIが「できてしまうこと」が増えすぎた

生成AIの登場により、これまで人間が時間をかけて行ってきた作業の多くが、一瞬で処理できるようになりました。

  • 英文の翻訳

  • 要点の整理

  • 調べ学習

  • レポートや文章のたたき台作成

これらは、すでにAIが非常に高い精度でこなします。

経済評論家の 落合陽一 さんも、著書 デジタルネイチャー の中で、次のように述べています。

「知識を持っていること自体の価値は、これから急速に下がっていく」

つまり、

「覚えること」
「正解を出すこと」

それ自体が、強みになりにくい時代に入ったということです。

学校で評価される力と、社会で必要な力のズレ

ここで問題になるのが、日本の学校教育とのズレです。

学校では今も、

  • 正確に覚える

  • 指示どおりにやる

  • 正解を早く出す

こうした力が評価の中心になりがちです。

一方、AI時代の社会で求められるのは、

  • 何を問うか

  • どう考えるか

  • どう伝えるか

といった力です。

教育学者の 佐藤学 さんは、著書 学びの快楽 の中で、次のように指摘しています。

学びとは、本来「正解を当てること」ではなく、「意味をつくること」である。

この言葉は、AI時代の学びを考える上で、非常に重要な示唆を与えてくれます。

だから「差が出る年齢」が早まっている

以前であれば、このズレが表面化するのは、大学生や社会人になってからでした。

しかし今は違います。

  • 中学生からタブレット学習

  • 高校生でAIツールの使用

  • レポート・探究型課題の増加

こうした環境の中で、考え方の違いが早い段階で露出するようになりました。

海外経験のある子どもは、AIを「答えを出してくれる機械」としてではなく、「考えるための道具」として使います。

一方で、海外経験の少ない子ほど、「正解を出してもらうもの」としてAIに向き合いがちです。

ここに、目には見えにくい、しかし確実な差が生まれます。

親が気づかないまま進む分岐

怖いのは、この差がとても静かに進むことです。

  • 成績はそこそこ

  • 学校生活も問題なし

  • 家庭でも特に困っていない

一見すると、何の問題もないように見えます。

しかし、

  • 自分で考える課題になると手が止まる

  • 自由課題を極端に嫌がる

  • 失敗を避けようとする

こうしたサインが、少しずつ現れ始めます。

親が「まだ大丈夫」と思っている間に、差は前倒しで進んでいく。それが、今のAI時代です。

海外経験がAI時代と相性がいい理由

海外や異文化の環境では、

  • 正解が決まっていない

  • 相手によって答えが変わる

  • 説明しなければ伝わらない

こうした場面が日常的に起こります。

その中で育った子どもは、AIが出した答えをそのまま受け取るのではなく、

「この答えは使えるか?」
「どう応用できるか?」

と考える習慣が身についています。

だからこそ、AI時代では、海外経験者の強みがより早く、よりはっきり表に出るのです。

おわりに

AIは、子どもたちの未来を奪う存在ではありません。
しかし確実に、求められる力の順番を変えました。

暗記や正解探しは、もう主役ではありません。
差が出る年齢は、確実に早まっています。

「まだ小さいから」
「うちは普通だから」

そう思える今こそ、一度だけ立ち止まって考えてみてください。

この先、子どもがAIの答えに頼るだけでなく、自分の言葉で考え続けられるかどうかを。