こんにちは、ドゥマゲッティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
ここ数年、
「時代が変わるスピードが明らかに早くなった」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
実はこの変化は、大人の社会以上に、子どもたちの学びの世界に大きな影響を与えています。
その中心にあるのが、AIの急速な普及です。
Contents
かつては「あとで差が出る」ものだった
少し前まで、海外経験の差がはっきり表に出るのは、「大学生以降」「社会に出てから」と言われることが一般的でした。
その理由はとてもシンプルです。
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学校では暗記力
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テストでは正解を素早く出す力
こうした能力が評価の中心だったからです。
この環境では、日本の学校制度にうまく適応できる子どもが有利でした。
海外経験で培われる
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意見を持つ力
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正解のない問いに向き合う力
は、すぐには評価されにくかったのです。
しかし、この前提が今、静かに、そして確実に崩れ始めています。
AIが「できてしまうこと」が増えすぎた
生成AIの登場により、これまで人間が時間をかけて行ってきた作業の多くが、一瞬で処理できるようになりました。
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英文の翻訳
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要点の整理
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調べ学習
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レポートや文章のたたき台作成
これらは、すでにAIが非常に高い精度でこなします。
経済評論家の 落合陽一 さんも、著書 デジタルネイチャー の中で、次のように述べています。
「知識を持っていること自体の価値は、これから急速に下がっていく」
つまり、
「覚えること」
「正解を出すこと」
それ自体が、強みになりにくい時代に入ったということです。
学校で評価される力と、社会で必要な力のズレ
ここで問題になるのが、日本の学校教育とのズレです。
学校では今も、
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正確に覚える
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指示どおりにやる
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正解を早く出す
こうした力が評価の中心になりがちです。
一方、AI時代の社会で求められるのは、
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何を問うか
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どう考えるか
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どう伝えるか
といった力です。
教育学者の 佐藤学 さんは、著書 学びの快楽 の中で、次のように指摘しています。
学びとは、本来「正解を当てること」ではなく、「意味をつくること」である。
この言葉は、AI時代の学びを考える上で、非常に重要な示唆を与えてくれます。

だから「差が出る年齢」が早まっている
以前であれば、このズレが表面化するのは、大学生や社会人になってからでした。
しかし今は違います。
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中学生からタブレット学習
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高校生でAIツールの使用
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レポート・探究型課題の増加
こうした環境の中で、考え方の違いが早い段階で露出するようになりました。
海外経験のある子どもは、AIを「答えを出してくれる機械」としてではなく、「考えるための道具」として使います。
一方で、海外経験の少ない子ほど、「正解を出してもらうもの」としてAIに向き合いがちです。
ここに、目には見えにくい、しかし確実な差が生まれます。
親が気づかないまま進む分岐
怖いのは、この差がとても静かに進むことです。
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成績はそこそこ
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学校生活も問題なし
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家庭でも特に困っていない
一見すると、何の問題もないように見えます。
しかし、
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自分で考える課題になると手が止まる
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自由課題を極端に嫌がる
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失敗を避けようとする
こうしたサインが、少しずつ現れ始めます。
親が「まだ大丈夫」と思っている間に、差は前倒しで進んでいく。それが、今のAI時代です。
海外経験がAI時代と相性がいい理由
海外や異文化の環境では、
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正解が決まっていない
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相手によって答えが変わる
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説明しなければ伝わらない
こうした場面が日常的に起こります。
その中で育った子どもは、AIが出した答えをそのまま受け取るのではなく、
「この答えは使えるか?」
「どう応用できるか?」
と考える習慣が身についています。
だからこそ、AI時代では、海外経験者の強みがより早く、よりはっきり表に出るのです。
おわりに
AIは、子どもたちの未来を奪う存在ではありません。
しかし確実に、求められる力の順番を変えました。
暗記や正解探しは、もう主役ではありません。
差が出る年齢は、確実に早まっています。
「まだ小さいから」
「うちは普通だから」
そう思える今こそ、一度だけ立ち止まって考えてみてください。
この先、子どもがAIの答えに頼るだけでなく、自分の言葉で考え続けられるかどうかを。

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