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評価されなくても語らせる家庭の会話―― 思考は言語化で定着する

  • 2026.02.02

こんにちは、ドゥマゲッティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

評価されなくても語らせる家庭の会話―― 思考は言語化で定着するということ

 

海外での学びや生活を経験する子どもたちは、日々さまざまな体験を積み重ねているようでするようです。

その中で、親としてとても大切にしてほしいことがあります。

それは、子どもが経験したことを家庭で話す機会を持つことでしょう。

多くのご家庭では、子どもが体験を話すときに、つい評価したり、正解や成果を気にして聞いてしまいがち。

しかし、心理学や教育学の研究からは、

話すことそのものが思考を定着させ、力を育てる)

ことが明らかになっているようです。

 

思考は言語化で整理されるということ

教育心理学では、子どもが学んだことや経験を口に出すことで、自分の考えが整理されたり、新しい気づ

きが生まれたり、記憶や学びが定着すると示されています。

逆に、家庭で話す機会が少ない場合、子どもは頭の中で考えたことを整理する前に流してしまい、

せっかくの経験が力として蓄積されににくくなるようです。

良くも悪くも、当センターが見ている親子さんでも、いろんなケースがあります。

家庭で子どもが安心して話せる会話の時間をイメージしたビジュアル

 

 

海外で得た体験は、日本での学習や日常生活に直接結びつかない場合もあるでしょう。

そのため、話す習慣がなければ、経験が「頭の中の知識」として留まるだけで、実際に使える力や思考力

に変わりにくいというのもよく聞きます。

 

「評価されること」は逆効果になるの?

親としては、子どもが話すときについこう言ってしまいます。

「すごいね!」「それは正しいの?」「点数になるかな?」これらの評価は、子どもにとってはプレッシャ

ーになり、自由に考えたり表現する力を抑えてしまうことがあります。

私たち日本人はこの(評価基準)をすこし、改める必要があるようです。

 

教育心理学では、評価や点数に依存して行動すると、内発的動機づけが低下すると示されています。

つまり、「正解かどうか」や「評価されるか」が先に立つと、純粋に自分で考える力や発想力が育ちにく

くなるのです。

(間違えてもいいよね!)でやってるご家庭が案外リラックスしてうまくいっているようでした。

 

家庭での会話例などは?

具体的にどのように家庭で語らせればよいか、例を挙げます。

例えば「今日は何をしたの?」ではなく「今日はどんなことを考えたの?」

更に、「うまくいったの?」ではなく「やってみてどう感じた?」

「先生に正しく言えた?」ではなく「どんな工夫をしたの?」

 

こうした質問に置き換えるだけで、子どもは自然に思考のプロセスに目を向け、自分の言葉で整理するよことができるようになっていくように私たちは感じます。

 

さらに、子どもが体験の中で迷ったり失敗したときも、「それは大変だったね」「次はどう考える?」と問

いかけるだけで、自己解決力や柔軟な思考が育つようです。

我が家の子供もそうでした。

 

日常生活の中で自然に取り入れるだけで十分

我が家でも、家庭での会話は、特別な時間を設けていません。

食事中の雑談や、帰宅後のリラックスタイム、さらには寝る前のベッドでの会話など。

こうした日常の中で、子どもが自由に当たり前に語れる環境を作ることが重要だと感じます。

ポイントは、話すこと自体を目的にすること。

正解や成果を求めず、聞き役に徹するだけで、子どもは自分の考えを言語化して行くようです。

評価せずに子どもの話を聞く家庭での会話をイメージしたビジュアル

 

言語化で得られる効果とは?

実際に家庭で経験を語る習慣があると、子どもには次のような効果が出てきました。

思考力や判断力が育つ考えを整理して話すことで、次の行動の判断がスムーズになるし、自己理解(自分

がどこにいるか)が深まるように感じます。

自分の感情や行動の理由を言葉にすることで、自分の強みや弱みを把握できるという実感。

 

自分で、海外での経験を活かせるという満足!

単なる知識や体験ではなく、実際に役立つスキルとして定着するということ

特に海外で育った子どもは、言葉が足りず自分の考えを整理できない場合があるようです。

家庭での会話を通して、思考を言語化する習慣が身につくようで、帰国後もその力を失わず活かせます。

 

親の役割って?

私たちが感じるのは、親の役割は評価することではなく、聞くことと受け止めることだと思います。

子どもが話すことに軽くリアクションを返したり、話を遮らず、最後まで聞いたり、否定や訂正はせず、

自由に表現を待つなど。

このように、親が「安全な場」を提供するだけで、子どもは安心して考えを整理し、自分の経験として定

着させることができるようです。

 

海外経験や学びは、まず話すことで定着するということ。

家庭では評価せず、聞き役に徹することや、日常生活で自然に語らせる環境を作るなど。

 

私達が見てきて、こうした環境を作ることができた家庭では、子どもは海外で培った思考力や柔軟性を失

わず、自分の力として活かせるようになったと聞いています。

家庭での小さな会話が、子どもの未来を大きく左右する力になるようです。