「もし失敗したらどうしよう。」
親子留学を考え始めたお母さんから、この言葉を聞くことがあります。
実は、この不安はとても自然なものです。
海外生活は初めて。
子どもを連れて行く。
まとまったお金も必要になる。
そう考えると、「本当にこの選択でいいのかな」と迷うのは当然だと思います。
以前、ご相談に来られたお母さんも、最初は同じ気持ちでした。
「行って後悔したらどうしよう。」
「子どもが学校に行きたくないと言ったらどうしよう。」
「私が海外生活に慣れなかったらどうしよう。」
心配なことを一つひとつ話してくださいました。
私はその時、「大丈夫ですよ」とは言いませんでした。
なぜなら、ご家庭によって状況も、お子さんの性格も違うからです。
その代わりに、
「どんなことが一番不安ですか?」
という話から始めました。
すると、お母さん自身も気づいていなかった本当の不安が少しずつ見えてきました。
英語ではありませんでした。
海外でもありませんでした。
一番怖かったのは、「親として間違った選択をしてしまうこと」だったそうです。
その気持ちを整理できたことで、ご夫婦でも落ち着いて話し合えるようになり、ご家族なりの答えを見つけることができました。
親子留学は、すべてのご家庭に必要なものではありません。
日本で育つことにも、たくさんの素晴らしい経験があります。
だから私は、「親子留学をしてください」とお勧めすることはありません。
ただ、お子さんの将来にどんな選択肢を残してあげたいのか。
その視点で考えてみると、見えてくるものが変わることがあります。

海外で暮らすことが目的ではなく、世界にはさまざまな価値観や生き方があることを知る。
その経験は、お子さんだけでなく、親御さんにとっても大きな財産になることがあります。
もし今、「行くべきか、やめるべきか」で悩んでいるなら、すぐに答えを出す必要はありません。
まずは不安を整理することから始めてみませんか。
相談に来られる方の多くは、「話してみたら、自分が本当に悩んでいたことが分かりました」と話されます。
そんな時間が、ご家族にとって納得できる選択につながれば、私もうれしく思います。

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