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要注意!!閉鎖型の語学学校は『寮にこもる生活』でストレス大?

  • 2025.12.16

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「【要注意】閉鎖型語学学校は『寮にこもる生活』でストレス大?」というタイトルで、閉鎖型語学学校(語学学校+寮滞在型)の実態、ストレス要因、親として注意すべきポイントを、当センターでの経験を交えてわかりやすくお伝えします。

 

 

 

【要注意】閉鎖型語学学校は「寮にこもる生活」でストレス大?

語学学校の中には、「泊まり込み」で授業+寮生活を行う閉鎖型(キャンパス型/オンキャンパス寮型)のタイプがあります。短期間集中して英語を学ぶ上では効率が良い面もありますが、「寮にこもる生活」が子どもにとってストレスになる可能性も無視できません。以下にその理由と留意点、そして親としてどう準備すればよいかを整理します。

 

1.閉鎖型語学学校とは何か、制度的な特徴

まずは「閉鎖型語学学校」がどういう形式か、公的情報も含めて特徴を整理しておきます。

一般的に、語学学校+寮が一体となっており、学生が寮で生活し、授業が終わった後の自由時間・課外活動なども学校の管理下に置かれることが多い。外部との移動が制限されたり、学校が定めたルール(寮の門限・共有施設の掃除・集団活動など)を守る必要がある。

フィリピンの語学学校では、寮または学校提供のドミトリー住まいが一般的な宿泊形態の一つです。英語学習に集中できる環境とし、他国の学生同士でも交流しやすいように配慮されているところもあります。

 

また、未成年(18歳未満)の学生に対しては、学校によってはオンキャンパス寮住まいを義務付け、安全・監督・サポート体制を整えている閉鎖型の制度を取っているところもあります。

これらは利点も多いのですが、同時にストレスが発生しやすい要素も持っています。

まず、異文化体験(マジ?これ日本と全然違う!!)というような体験。

自然な利害関係のないクラスメイトとの人間関係の体験などの機会が減ります。

英語力重視なのは素晴らしい環境ですが、心の体験の場が少なくなります。

 

 

2.「寮にこもる生活」で起こりやすいストレス要因

以下は公的資料・語学学校自身・DEECでの事例から見られる、閉鎖型語学学校の寮生活が子どもに与えるストレスの主な原因です。

 

●自由度の制限・閉塞感

寮から外に出る自由が制限されていたり、門限があったり、外出が制限されることがあります。日中授業が終わっても校外活動が少ないと、気分転換が難しい。

 

●人間関係の摩擦

寮は複数国籍・異なる性格・生活習慣の人が一緒に住むため、価値観・生活リズム・音や掃除の習慣などで摩擦が起きやすい。特に寝起き・トイレ・騒音など、些細なことでストレスになる。

 

●孤立感・ホームシック

家族がそばにいない・母語で話せる友だちが少ない環境では、心細さを感じやすい。特に短期間/初めて海外・初めて寮生活という子どもにとっては、夜や週末などに寂しさを感じることがあります。

 

●ルーティン・規律のストレス

門限・寮の規則・共用スペースのルール・共有の清掃/洗濯など、学校側の定めたルールに従わなければならない。これが自由の少なさとして感じられることがあります。

学業と時間のプレッシャー 集中授業が複数時間にわたり、寮生活者は宿題・復習・課題を寮で行うことが多く、長時間座る生活・学習態勢が続くことで疲れやストレスがたまりやすい。休憩時間や運動・外気に触れる時間が不足していることも。

プライバシーの欠如 共有の部屋・共有のトイレ・シャワーなど、プライベートな空間が十分でないことがある。夜や休み時間に一人で過ごす時間が取りにくい。

環境/気候・施設の不備     寮の冷房・換気・インターネット環境・騒音など、施設のクオリティが思ったほど快適でないケース。特に熱帯・湿度が高い地域では、空調や換気が十分でないと体調・集中力に影響が出る。

更に、日本人に特化した集客(生徒募集)をしているところだと、日本より閉鎖的な人間関係で苦しむ方もいると聞きました。

 

これらのストレス要因は、人によって感じ方が異なりますが、特に英語初心者・繊細な性格・ホームシックになりやすい子どもには強く響くことがあります。

 

 

3.公的・信頼できる情報からのサポート・制約

閉鎖型語学学校でのストレスに関して、外部の情報源にも制限や注意点が明らかになっています:

 

あるインター校の公式ページでは、語学学校の「デメリット」として、「学校外では英語の使用が想定より減る」「天候やインフラ(インターネット/電力)の不安定さ」「気候の暑さ・湿度」などを挙げています。これらは寮生活を含む閉鎖型学習環境の不安を訴えます。

 

 

4.DEEC の経験:見えてきた実例と子どもの反応

私たち DEEC がこれまでサポートしてきた中で、閉鎖型語学学校を選んだご家庭で見られた「ストレス」と「克服できた工夫」の例をいくつか紹介します。

 

ケース 1:英語初心者・短期滞在

授業後も寮から出ない環境で、友だちも同じ英語レベルの子が少なく話す機会が思ったより少なかった。共用のシャワー・トイレが混み、待ち時間がストレス。暑さで夜寝つきが悪くなり、翌日の授業に影響が出た。

① 寮選び時に「冷房・換気・ファンの設備状況」を確認

② 寮時間以外で街に出てみる/周辺の安全な場所で気分転換する(学校によっては不可)

③ 寮での友だちとのミニグループを作り、共通の趣味(ゲーム・映画・スポーツ)で交流することで居心地を良くした

 

ケース 2:中長期滞在・自主性が高い子ども

宿題・復習のタスクが多く、授業以外の時間も常に「勉強」のリズムで過ごすことがプレッシャーになった。さらに、食事や掃除・洗濯など共同生活のルールに慣れるまでストレスがあった。当初、考えていた以上に 日本人色が強い生活になり、安心はあるが、物足りなかった。

① 規則を守る範囲を理解させ、親と目標を共有しておく

② 休み時間にリラックスできる時間をスケジュールに入れる(軽い運動・散歩・音楽など)

③ 寮のルールが厳しい場合、学校と相談して柔軟な対応が可能か確認する

 

ケース 3:ホームシック・文化の違いによる不安

母語で話す機会が少なく、夜や週末になると「家が恋しい」「家族・日本語で話したい」と言い出すことがあった。外食や買い物なども寮外には出にくい環境で、気晴らしの範囲が狭かった。

① 家からのお便り/オンライン通話時間を定期的に持つ

② 日本語の本・好みの食べ物などを少し持参して寮でも使えるようにする

③ 学校で「週末アクティビティ/寮外散策」があるかを事前に確認し、必要なら希望を出す

*③は学校主催の有料ツアーがメインになるため、事前に予算確認が必要。

 

 

5.親として選ぶ時・準備する時にチェックすべきポイント

閉鎖型語学学校を検討するなら、ストレスを減らし、良い経験にするために以下の点を見ておくと安心です。

 

●寮設備の質

冷房・換気・ベッドの快適さ・シャワー・トイレの混み具合・清潔さ・虫の対策など

 

●部屋割り・人数

何人部屋か?国籍ミックスか?静音対策はどうか?個人時間は確保できるか?

 

●外出・自由時間のルール

門限・寮外活動・買い物・散歩など外に出る機会はあるか(予算)?安全面も含めて確認する。

 

●サポート体制・緊急対応

心理的なサポート(ホームシック・言語ストレスなど)をする担当者はいるか?

寮部屋/スタッフでの見守り・相談体制はあるか?

 

●休息と学びのバランス

授業時間・宿題量・勉強以外のアクティビティ・自由時間がどの程度あるか。休憩・リラックスタイムは確保されるか。

 

●食事・衛生・健康管理

食事のバラエティ・栄養・衛生管理・寮での清掃頻度など、体調管理に直結する点。

 

●言語使用ポリシー

寮内でも英語を使うルールがあるか?母語使用を認めているか?言語ポリシーが厳しい場合、ストレスになるケースあり。

 

●コミュニケーション・文化違いの理解

他国の学生との共同生活で文化・習慣の違いが出ることがあるので、そのあたりを学校がどのように指導・フォローするかを聞いておく。

 

 

 

6.まとめ:寮にこもる生活が悪いわけではないが、注意すべき「限界」と準備しておきたいこと

閉鎖型語学学校には、「英語だけの生活」「集中学習」「仲間との距離が近い経験」などのメリットがあります。

しかし、「寮にこもること」がストレスになる原因も複数あります。親子留学を考えるなら、この形式を選ぶかどうか、また選ぶならどう準備するかを見極めることがとても大切です。

自然と現地に触れて、語学以前の心の体験学習をすることが、お子様の将来の大きな財産を築くと考え。当センターでは、(現地校通学型)をお勧めしています。