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眠れない夜に感じる焦りは、何を守ろうとしているのか

  • 2026.01.16

こんにちは、ドゥマゲッティ移住留学サポート(DEEC)の増田です。

今日も少し、私が感じてきたことを書きます。

 

眠れない夜に感じる焦りは、何を守ろうとしているのか

布団に入っている。

体は確かに疲れている。

それなのに、目が冴えてしまう。

 

時計を見る。

まだ大丈夫だと思う。

もう一度目を閉じる。

 

また時計を見る。

「もうこんな時間か」と、胸の奥がざわつく。

 

眠れないこと自体よりも、眠れない自分に焦っている感覚のほうが、どんどん大きくなっていく。

 

この感覚は、日本にいた頃、何度も経験しました。

 

眠れない夜=問題、という思い込み

 

日本にいた頃の私は、眠れない夜があると、すぐに原因を探していました。

 

・昼にコーヒーを飲みすぎたのか

・考えごとをしすぎたのか

・生活リズムが乱れているのか

 

そして最後には、「ちゃんと整えられていない自分」にダメ出しをしていました。

 

眠れない=何かが間違っている

眠れない=改善が必要

 

そんな考え方が、知らないうちに染みついていたのだと思います。

 

単身で外に出て、夜の意味が変わった

 

私が日本を離れたとき、眠れない夜が急になくなったわけではありません。

 

むしろ最初の頃は、不安もあり、先も見えず、夜に目が冴えることも多かった。

 

ただ、日本にいた頃と決定的に違ったことがあります。

 

それは、眠れないことを「失敗」だと感じなくなったことです。

 

誰かに評価されるわけでもない。

翌朝の成果を急かされるわけでもない。

 

夜が、「次の一日の準備時間」ではなく、「立ち止まる時間」に変わっていきました。

 

焦りは、未来ではなく「確認」から生まれる

 

眠れない夜に出てくる焦りは、未来への不安だと思われがちです。

 

でも、自分自身をよく観察すると、少し違うことに気づきました。

 

あの焦りは、「これからどうなるか」という不安ではなく、「今まで守ってきたものは大丈夫か」という

確認の感覚に近い。

 

・今日の選択は間違っていなかったか

・大切なものを置き去りにしていないか

・見落としていることはないか

 

昼間は、動くことで精一杯です。

考える余白はありません。

 

夜になって、体が止まり、音が消えたとき、心がようやく点検を始める。

 

それが、眠れない夜の焦りでした。

 

家族を持って、焦りはより静かになった

 

その後、再婚し、父親になり、二人の娘と暮らすようになってからも、眠れない夜はあります。

 

でも、焦りの質は変わりました。

 

仕事のことだけではない。

自分一人の人生だけでもない。

 

・今日の関わり方でよかったのか

・この環境は安心だろうか

・無理をさせていないだろうか

 

こうした問いは、答えを急ぐものではありません。

 

ただ、「守りたい」という気持ちが、 形を変えて現れているだけです。

 

焦りは、責任感の裏返し

 

眠れない夜に焦る人は、日中を適当に過ごしている人ではありません。

 

むしろ逆です。

 

・投げていない

・放っていない

・向き合っている

 

だからこそ、夜になると、心が動き出す。

 

焦りは、怠けている証拠ではなく、責任感の裏返しだと、今は思っています。

 

無理に眠ろうとしなくていい

 

眠れない夜に、無理に前向きになる必要はありません。

 

何かを決めなくてもいい。

結論を出さなくてもいい。

 

ただ、「自分は今、何を守ろうとしているのか」それを静かに感じてみる。

 

それだけで、焦りは少し和らぎます。

 

眠れない夜は、自分を責める時間ではなく、大切なものが浮かび上がる時間です。

 

夜は、人生を整える時間ではない

 

夜は、人生をうまくまとめる時間ではありません。

 

計画を立てる時間でもない。

改善点を洗い出す時間でもない。

 

夜は、「今のままで、必死に守っている自分」がそのまま現れる時間です。

 

その姿を、否定せずに眺められるようになると、夜は少し優しくなります。

 

そんな気持ちのまま、ここに来る人もいます。