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生活インフラの整え方① 「水・電気・ネット環境の実情」

  • 2025.09.25

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。   

親子留学や移住を始めるうえで欠かせないのが「生活インフラの整備」です。

特に水・電気・インターネットは、快適な生活を送るための三大基盤と言えます。私自身、ドゥマゲッティに来た当初は「水は安全に飲めるのか?」「停電は本当に頻繁なのか?」「ネットはちゃんと繋がるのか?」と不安でいっぱいでした。

実際に住んでみると、日本とは違う部分が多いものの、工夫次第で十分に快適に暮らせることが分かりました。今回は、その実情を具体的にご紹介します。   

● 水道と飲料水の事情。   

まず水についてですが、フィリピンの水道水は基本的に飲用には適していません。ドゥマゲッティでも例外ではなく、現地の人たちも水道水を直接飲むことはありません。     

日常的には ウォーターサーバーを利用 します。大きなボトル(約20リットル)が配達され、1本20〜30ペソ(50〜70円程度)とリーズナブル。子どもが多い家庭でもコスト負担はそれほど大きくありません。我が家でもサーバーを2台置き、1台は飲用、もう1台は料理用と分けています。    

胃腸の弱い子どもにとって、水道水を不用意に使うとお腹を壊す原因になります。   

● 電気事情と停電対策。      

次に電気です。フィリピンは電力供給が不安定で、ドゥマゲッティでも停電は日常的に発生します。     特に雨季や台風シーズンは停電のリスクが高まります。私自身、最初の年に「夕食の途中で突然真っ暗になった」ことが何度もありました。

ですが、現地生活に慣れると「停電はあるもの」と受け入れ、対策を取るようになります。     

主な対策は:    

モバイルバッテリーの常備。   

懐中電灯や充電式ランタンの常備。    

冷蔵庫はなるべく頻繁に開けない。    

Wi-Fiが落ちたとき用にモバイルデータを確保。    

一部の家庭では 小型発電機(ジェネレーター) を導入しています。

私の知り合いのご家庭でも「子どものオンライン授業があるので発電機は必須」と話していました。

● インターネット環境。      

親子留学で特に気になるのがネット環境です。学校の情報収集や日本とのやり取り、オンライン学習など、今やネットは欠かせません。      

ドゥマゲッティで利用される主なプロバイダーは Globe と PLDT。近年は光回線が徐々に普及しており、都市部では比較的安定した接続が可能になっています。

ただし、停電や天候によって通信速度が落ちることはよくあります。    

私の家庭でもこの上記のWIFI と、モバイルデータ通信の2重確保で。回線トラブル時にも最低限の通信を確保しています。 

   

● 公的機関のデータ。      

フィリピン電気通信委員会(NTC)はネット回線の改善について次のように発表しています:The government is working with private providers to expand broadband coverage and improve internet stability in provincial cities like Dumaguete.(政府は、ドゥマゲッティのような地方都市においても、ブロードバンドの普及拡大とインターネットの安定性向上に取り組んでいる。)出典:National Telecommunications Commission Philippines   

つまり、今後さらに改善されていく見込みがあるということです。実際、ここ数年で以前より格段に安定してきたと感じます。    

● 増田からのアドバイス。      

「水・電気・ネットの不安定さ」は、海外生活初心者が最初にぶつかる壁です。しかし、準備と心構えがあれば十分に対応できます。    

水は必ずサーバーを導入し、水道水は飲まない。     

停電は日常と割り切り、ランタンやモバイルバッテリーを常備する。   

ネットは固定回線だけに頼らず、複数手段を用意する。    

私が思うのは「100%日本と同じ快適さを求めないこと」が大切だということです。多少の不便はありますが、それ以上に子どもが伸び伸びと学び、家族が一緒に成長できる環境がここにはあります。

インフラ面での課題も、経験と工夫次第でむしろ「生活の知恵」として楽しめるようになりますよ。