穏やかな朝、遠くから物売りの高い声が聞こえてきます。
親子留学や海外移住について考えていると、大きな条件よりも、ごく小さな出来事が記憶に残ることがあります。
朝の道の明るさ、買い物の順番や、子どもが立ち止まる場所。
その瞬間は、判断材料になっていないように見えて、実は、生活の輪郭を静かに作っています。
便利さより先に、慣れが来る
初めは、分かりやすい便利さに目が向きます。
近い、早い、揃っている。
けれど、日が重なると、身体が先に覚えるのは別のことだったりします。
歩く速さや、待つ時間、声の届き方。
説明しづらい感覚ですが、暮らしの中では、確かに積み重なっていきます。
生活は、毎日同じではない
同じ街にいても、同じ一日は続きません。
静かな日もあれば、妙に騒がしい日もある。
予定通りに進まない日もある。
その揺れがあるから、「自分がどこで疲れるか」「どこなら戻ってこれるか」が、少しずつ分かってきます。
小さな手触りが、後で残る
後から振り返ると、覚えているのは、数字や条件よりも、生活の手触りだったりします。
冷たい床、昼の影や夕方の音。
それらは、選択の理由として語られることは少ないけれど、実際には、長く残ります。
今日は、細部に目を向けるだけ
もし今日、何かを決めるつもりがなくても、生活の細部に目が留まったなら、それは無駄な時間ではありません。
細部が集まって、暮らしの基準が、あとから形になります。
今日は、その一つを見つけるだけで十分です。

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