こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
親子留学を検討するママさんたちから、最も多く寄せられる質問のひとつが
「子どもが安心して食べられる食材はちゃんと手に入りますか?」というものです。
特に小中学生の子どもを連れて来るとなると、栄養バランスや衛生面は大きな心配ごとですよね。私自身も、最初に家族でドゥマゲッティに移住したとき、食材探しには本当に苦労しました。
しかし今では「ここで買えば安心」「こういう工夫をすれば大丈夫」という経験則が積み重なっています。
今回は、その実体験とサポート事例をもとに、子どもが安心して食べられる食材の探し方についてお伝えします。
● 新鮮な食材は「朝一番の市場」で。
ドゥマゲッティには大小さまざまな市場がありますが、特におすすめは「パブリックマーケット」と呼ばれる中央市場です。ここには野菜、果物、肉、魚が揃い、価格もスーパーより安く、交渉すればさらに値引きしてもらえることもあります。
ただし大事なポイントは「時間帯」。朝6〜8時頃が最も新鮮な食材が揃う時間です。特に魚は漁港から直接運ばれてくるため、午前中に買うのが鉄則。午後になると鮮度が落ち、保存状態も気になるので、できるだけ早い時間に行くことをおすすめします。私自身も最初は午後に行ってしまい、魚のにおいが強くて子どもが食べられなかった苦い経験があります。
● スーパーマーケットを上手に活用。
市場は新鮮ですが、やはり衛生面や保存状態が気になることもあります。そういう時に頼れるのがスーパーマーケットです。
ドゥマゲッティには Robinsons Supermarket や Lee Plaza などの大型スーパーがあり、冷蔵設備も整っているため安心感があります。特に鶏肉や牛乳などの乳製品は、スーパーで買うほうが安全性が高いと感じています。
また、オーガニック野菜や無農薬の卵なども取り扱う店舗が増えてきています。最近では地元の小規模農家が直接スーパーに卸している商品もあり、安心して子どもに食べさせられる選択肢が広がっています。

● 日本人に嬉しい「輸入食材店」。
「やっぱり子どもが日本の味を欲しがる」という声も多いです。
ドゥマゲッティにも少しずつ輸入食材を扱う小さなショップや、オンラインで取り寄せできるサービスが広がってきています。例えば、醤油、みそ、海苔などはスーパーや輸入店で比較的手に入りやすいです。 ただし輸入品はどうしても値段が高く、日常的に使うにはコストがかかります。私の家庭では「日本の味が恋しいときのご褒美アイテム」として、たまに購入するようにしています。
● 水と調理環境に注意。
忘れてはいけないのが「水の安全性」です。フィリピンの水道水は基本的に飲用には適していません。必ず「ピュリファイドウォーター(精製水)」を購入する必要があります。20リットルのタンク入りボトルを配達してもらえるので、料理も必ずこの水を使用してください。
● 食材の保存と調理法の工夫。
フィリピンは高温多湿のため、食材の傷みが日本よりずっと早いです。冷蔵庫に入れていても、肉や魚は1〜2日で使い切るのが基本。まとめ買いを避け、こまめに買い足すスタイルが安心です。
また、子どもに食べさせる際は「しっかり火を通す」のが鉄則です。生野菜をサラダで食べるときは、精製水で洗ったうえで、皮をむくか熱湯消毒するなど一工夫を加えることをおすすめします。
● 公的機関のアドバイス。
フィリピン保健省(DOH)は、食品安全について以下のように注意喚起しています:Always wash fruits and vegetables with safe water, and ensure meat and seafood are cooked thoroughly. (果物や野菜は必ず安全な水で洗い、肉や魚介類は十分に加熱して調理することを徹底してください。) 出典:Department of Health, Philippines
これはまさに私たち親子留学家庭が守るべき基本ルールです。
● 増田からのアドバイス。
食材探しは最初こそ不安に感じるかもしれませんが、コツさえつかめば「思った以上に安心して暮らせる」と実感できるはずです。
朝一番の市場で新鮮な野菜や魚をゲット。
肉や乳製品はスーパーで。
日本食材は必要なときに輸入品で補う。
水は必ず精製水を使う。
この流れを生活に組み込むことで、子どもの健康を守りながら、ドゥマゲッティらしい食文化も楽しめます。私も今では「今日は市場の新鮮な魚を使って、子どもと一緒にフライを作ろう!」と、楽しみながら買い物をしています。
食は生活の基盤です。安心して食べられる環境を整えれば、留学生活そのものがぐっと豊かになりますよ。

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