こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
「日本製品・輸入品の価格」
海外で暮らすと、日本では当たり前のように手に入るものが「高級品」になってしまうことがあります。特に日本製品や輸入品は、フィリピンでは割高になるケースが多く(ほぼすべて)、生活費を考えるうえで大きなポイントになります。
親子留学や移住で長期滞在を考える方は、「どんなものが現地で高いのか」を知っておくだけで、無駄な出費を防ぎ、家計のやりくりがしやすくなります。今回は、私自身の体験とデータを交えながら、ドゥマゲッティにおける日本製品や輸入品の価格事情を詳しくご紹介します。
● 日本食材の価格。
親子留学をしていると、「やっぱり日本の味が恋しい」という瞬間が必ずやってきます。特に子どもは、慣れない食生活の中で、日本のふりかけや味噌汁があるだけでホッとするものです。
ただし、日本食材は現地では高級品です。
例えば:
醤油(キッコーマン1L):約250〜300ペソ(日本の2〜3倍)
味噌(500g):約200ペソ
カレールー(1箱):約300ペソ
インスタントラーメン(日本製):1袋70ペソ前後
これらはスーパーや輸入食材店、時にはセブやマニラから取り寄せて購入することになります。私の家庭では、荷物に余裕があるときは日本からまとめて持参するようにしています。
● 日用品・生活用品の価格。
日用品にも価格差があります。例えば日本製のオムツやミルクは現地でも入手可能ですが、価格は2倍近くすることが多いです。
日本製オムツ(パンパース):1パック約700〜800ペソ
日本製粉ミルク:1缶約1500ペソ以上
これらは現地ブランドを利用するご家庭も多いですが、敏感肌のお子さんには日本製の安心感が大きいですよね。そのため、特に赤ちゃんがいるご家庭は、日本からの持参や友人に頼んで送ってもらう方法をよく利用しています。
● 輸入品(欧米ブランドなど)の価格
日本製品だけでなく、欧米ブランドの食品や日用品も高価です。
たとえば:
牛乳(ニュージーランド産1L):約120ペソ
チーズ(チェダー200g):約200ペソ
シリアル(コーンフレーク1箱):約250ペソ
ベビーフード(瓶詰):1つ100ペソ以上
これらを毎日の食卓に並べると、どうしても家計を圧迫します。
逆に、フィリピン産の野菜やフルーツを中心にした食生活に切り替えると、ぐっと節約が可能です。
● 公的情報 フィリピン関税局(Bureau of Customs)は輸入品の価格について次のように説明しています:Imported goods are subject to duties, taxes, and transport costs, which result in higher retail prices compared to local products.(輸入品は関税や税金、輸送コストが加算されるため、現地製品に比べて小売価格が高くなる。)出典:Bureau of Customs Philippines
つまり、輸入品が高価になるのは構造的な理由があるのです。
● 増田からのアドバイス。
親子留学・移住において「日本の味をどれだけ再現するか」はご家庭ごとに異なります。すべてを日本製品で揃えようとすると、食費も日用品費も一気に膨らんでしまいます。
私のおすすめは:
基本は現地の食材を使う。
「どうしても必要なもの」だけ日本製品や輸入品に頼る。
日本から持参できるものは計画的にスーツケースに入れる。
特に「子どものお気に入り」は大事にしてあげると良いです。
ふりかけやお菓子など、少量で満足できるものを持ち込むと安心感につながります。
留学生活は節約がテーマになりがちですが、日本の味を適度に取り入れることは「家族の心の支え」になります。物価差を理解した上で、無理なく取り入れるのが賢い選択だと私は思います。

戻る