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子どもが強くなる自由さ。叱らない文化と個性を伸ばすフィリピン式子育て

  • 2025.09.16

南国フィリピンのドゥマゲッティへの親子英語留学、移住サポートをしています、DEECの増田です。

「子どもが強くなる自由さ。叱らない文化と個性を伸ばすフィリピン式子育て」

今回は、10年以上フィリピンで暮らす中で気づいた、子育て文化の違いと、フィリピン式の「自由と寛容」の子育てスタイルについて、私たち増田家の実体験を交えてお話しします。

■ 日本式「しつけ」とのギャップに戸惑った最初の数年


私はもともと日本で生まれ育ちましたから、子育てにおいても「しつけ」や「礼儀」「周囲への配慮」は大切にする考えを持っているつもりでした。
なので、フィリピンに移住してから最初に驚いたのは、子どもに対して大人があまり怒らないということでした。
「早くしなさい」「おとなしくしなさい」などがみがみ言わないんですね。

学校の先生や近所のおじさん・おばさんが、どんなに子どもが騒いでいてもニコニコしていて、
「しつけってどうなってるの?」と内心思ったこともあります。

例えば、レストランで子どもが少し大きな声を出しても、周りはまったく気にしない。
むしろ、「あら元気ね〜!」と微笑ましく見てくれます。

日本なら「うるさい!」と叱られるか、あるいは白い目で見られるか、親があやまる場面ですよね。

でもここフィリピンでは、子どもは“元気であることが当たり前”で、
多少の自由は「個性」として受け入れられているんです。

日本の学校だったら、間違えると恥ずかしい、評価が下がる、と思って黙ってしまいがちですよね。

でもフィリピンでは、「話すこと」「伝えること」「楽しく過ごすこと」自体がチャレンジとして評価される文化があります。

【自らを由とする】自ら判断解釈することが良しとされる。本来人間が持つ最低基盤の権利がそこにはあるようにも見え、仏教的であるようににすら感じます。

■ 地域ぐるみで子どもを育てる社会
ドゥマゲッティでは、家族以外の大人が自然と子どもに関わってくれます。

近所の人が「今日は学校どうだった?」と気にかけてくれたり、
市場の店主が「ちゃんと野菜食べてるか〜?」と声をかけてくれたり。

地域全体で子どもを育てる感覚があるから、
親がガミガミ言わなくても、子どもは自然と見られている意識を持つようになります。

うちの娘たちも「ママじゃなくても、誰かが見てくれてる」という安心感があるようで、
それが子どもの自信や安心につながっているのを日々感じます。

■ 子育てに正解はない。でもゆるさも武器になる
日本の子育ては、丁寧で細やかで、よくも悪くも(しっかり)しています。


一方で、フィリピンの子育ては、ゆるくて自由。でもそれが子どもを強く、しなやかに育てているんです。

もちろん、すべてをフィリピン式にすればいいとは思いません。
でも、必要以上に厳しくならず、「子どもの失敗も個性」として受け入れるスタンスは、
日本の親御さんにとっても学びになると思います。

そして何より、親がラクになります。

怒る時間が減ると、笑う時間が増えます。笑うことで幸福感が増しますね。
指示するより、一緒に考えることで、親も一緒に成長していけるんです。

■ 留学・移住を考えているご家族へ
「海外での子育てって難しそう」と感じている方にこそ、
このゆるやかなフィリピンの子育てを知っていただきたいです。

「叱らない=放任」ではありません。
フィリピンでは、子どもたちを信じて任せ、話し合い、見守る文化が根付いています。

私も最初は戸惑いました。でも、時間がたつごとに、
「この環境だからこそ、子どもたちは自分らしく育っている」と確信するようになりました。

親子で、少しずつ育ち合う。
見栄えの良い立派さより、のびのびした朗らかさを尊重する。
そんな子育てが、ドゥマゲッティではできるんです。

そんな子育てに理解をいただけるあなたなら、

ぜひ一度、このあたたかな文化を体験してみてください。