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大切な町ドゥマゲッティ

  • 2025.09.06

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

「知らない街だったドゥマゲッティが、今では家族にとっての“宝の場所”になった話」

今日は、私たち家族にとって、かけがえのない場所になった街、ドゥマゲッティとの出会いについてお話させてください。
少し前まで、私たち家族にとって「ドゥマゲッティ」という名前はまったく無縁でした。正直に言うと、私自身、最初はその名前すら知りませんでした。ドイツの田舎町っぽい?
当時はフィリピン・セブで家族4人、なんとか生活していた時期でした。マニラからセブへ、そしてまた次のステップを模索していたある日、知人から「ドゥマゲッティっていう街があるよ」と聞いたのが始まりでした。
何度も言いますが「どこそれ?聞いたことない…」それが第一印象でした。
でもその方が言った一言が心に引っかかりました。「子育てするには、本当にいい場所だよ」
マニラやセブでは、交通渋滞や物価の高騰、治安面の不安が常につきまとっていました。子どもを育てながら、これからどう生きていくかを夫婦で真剣に考えていた私たちにとって、その一言は希望のように聞こえました。
最初は軽い気持ちで視察に行きました。
車で家族みんなでセブ島を南下すること4時間、フェリーで車ごとネグロス島ドゥマゲッティへ。市内に向かう道は、どこか懐かしい田舎の風景。人の数も多すぎず、車のクラクションの音が響かない静かな町。
ドゥマゲッティの第一印象は、「なんだか、ほっとする場所だな」でした。

視察の2日目には、妻がぽつりとこう言いました。「なんか…ここ、住める気がするね」
そこから、私たちのドゥマゲッティ生活が始まりました。とはいえ、最初から順調だったわけではありません。
民泊の管理業務という、新しい仕事に飛び込んだ私は、日々忙殺されましたし、現地での新しい人間関係や子どもたちの学校の手続きにも戸惑いはありました。でも、少しずつこの町のあたたかさが、私たちの不安を和らげてくれました。
市場では、おばちゃんが声をかけてくれる。学校では、先生たちがゆっくりと英語で話しかけてくれる。
公園では、地元の子どもたちが自然に輪の中に入れてくれる。
人と人との距離が、とても近い。でも、心地いい距離感なんです。私の感じるところなんだか昭和(笑)。
それに、ここには「自然」がたくさんあります。浜辺では、裸足で走る子どもたちの笑い声が響き、山の方へ行けば、静かな空気の中で家族でピクニックもできる。この“何もないようで、すべてがある”感覚。それがドゥマゲッティの一番の魅力だと、私は思っています。日本の都市のような便利さやスピード感はありません。でも、ここでは「家族の時間」がゆっくり流れていきます。

長女は今、地元の学校で英語と現地語を使いこなし、次女も毎日元気に「行ってきます!」と笑顔で通学しています。
「ちゃんと勉強出来るようになるかな?」「友達できるかな?」と心配していたあの頃の私たちに、「大丈夫、きっとうまくいくよ」と伝えてあげたいです。
今では、子どもたちも「この町が好き!」と言ってくれます。週末になると、「今日は海に行こう」「山に登ろう」と、
自然の中でたくさんの体験を積んでいます。
こうして暮らしているうちに、この“知らなかった小さな街”が、私たち家族にとっての宝の場所になりました。
海外生活と聞くと、どうしても「大変そう」「特別な人向け」と感じられがちですが、私たちは普通の家族です。
私自身、特別なスキルも、資金も、英語力もなかった。
でも、「家族で一緒に笑える場所で生きていきたい」という想いだけはありました。その想いを叶えてくれたのが、ドゥマゲッティという街です。だから今、同じように悩んでいるお母さんたちへ、伝えたい。「知らない場所」にも、家族の未来が待っているかもしれません。その一歩を踏み出す時、私たちがサポートします。この街で、あなたとご家族に出会える日を楽しみにしています。