こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
「常備薬と保険の準備」
親子留学や移住を考えるとき、病院に行ける環境があることは大切ですが、それ以上に「日頃からどんな備えをしておくか」が安心のカギになります。
発熱、下痢、頭痛、アレルギー反応など、子どもには日常的に起こり得ることばかり。これらに備えておくことで、いざというときに慌てず対応できます。今回は、常備薬の選び方と保険の活用法について、私の体験とアドバイスをまとめます。
● 常備薬は「日本から持参」が基本
ドゥマゲッティの薬局でも市販薬は手に入りますが、日本人の体質や子どもの年齢に合った薬は手に入りにくいことがあります。例えば、子ども用の解熱剤や整腸剤、抗アレルギー薬は種類が限られています。
もちろん現地にも優れた薬はあります。例えば、抗生物質や風邪薬は薬局で購入できますが、価格は高いです。
ただし、日本のように「医師の処方箋がないと買えない」という制約が比較的少ないため、自己判断で強い薬を買ってしまう人もいます。これはかえってリスクを高めるので注意が必要です。
実際、フィリピン食品医薬品局(FDA)は次のように警告しています:Self-medication with antibiotics can lead to antimicrobial resistance. Always consult a licensed physician before taking prescription drugs.(抗生物質の自己投与は薬剤耐性を引き起こす可能性がある。処方薬を使用する際は必ず医師に相談すべきである。)出典:Food and Drug Administration Philippines
このため、基本は「日常的に使う薬は日本から」「緊急時に必要な強い薬は病院で処方」というスタンスが安心です。
● 保険の準備は命綱
常備薬と並んで重要なのが保険です。入院や手術が必要になれば大きな費用がかかります。特に外国人は保証がないため、支払いを現金一括で求められます。
私がおすすめするのは:
海外旅行保険(長期滞在対応型)
加入時に「留学」「移住」「親子同伴」が対象になるか確認すること。
現地保険(PhilHealthなど)
フィリピン政府の公的保険で、外国人も一定条件で加入できます。補助的に使うと安心。
● 保険利用の実際の流れ
病院受付で保険証を提示
治療内容によっては「キャッシュレス対応」可能
非対応の場合は一旦自己負担し、後日保険会社へ請求(一般的にはこのケースです)
このため、常に「保険証」「パスポートコピー」「診断書の写し」を保管しておくことが大切です。私自身も経験がありますが、領収書を失くすと保険請求ができないので、医療費のレシートは必ずファイルにまとめて保管しています。
● 家族で共有すべきルール
常備薬は「子ども用」「大人用」を明確に分ける
使用期限を定期的に確認する
保険証と緊急連絡先を家族全員が把握する
特にお子さんが小学生以上であれば、「頭が痛くなったらこの薬を渡す」「虫に刺されたらこれを塗る」など、簡単なルールを教えておくと安心です。
● 増田からのアドバイス
親子留学で成功するご家庭は、例外なく「医療面の準備」をしっかりしています。常備薬があるだけで「病院に行くまでの不安な時間」を大きく減らせますし、保険があるだけで「万一の経済的リスク」から守られます。
薬は日本から持参、必要に応じて現地で補充
保険は二重三重で備える
書類や薬は家族全員がわかるように整理する
この3つを徹底するだけで、海外生活の安心感がぐっと増します。
安心して子どもを育てるために、常備薬と保険は必須アイテム。これは私から皆さんへの一番のアドバイスです。

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