こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
入学書類やビザの準備が整って、いよいよ学校生活が始まるとき。
そこで多くの親御さんが「結局、何を準備すればいいの?」と頭を悩ませます。特に子どもの学校生活に直結する「制服・教材・持ち物」は、準備の仕方次第で快適さや親子の安心感が大きく変わります。
私自身、ドゥマゲッティで多くの親子を見てきて、「日本から持ってきて助かったもの」「逆に現地調達でよかったもの」を何度も整理してきました。
この記事では、その経験をもとに、親御さん目線で「完全ガイド」をお届けします。
● 制服の実態。
フィリピンの学校では制服が基本です。インターナショナルスクールでは比較的シンプルで、ポロシャツにロゴが刺繍され、下は黒や紺のスカート・スラックスという形が一般的です。
価格は1セット1000〜1500ペソ程度。学校の購買部で直接購入できることも多いので、日本から持っていく必要はありません。
一方、ローカル校では独自のデザインが多く、近隣の仕立て屋でオーダーメイドするのが一般的です。布地を学校指定の色で購入し、仕立ててもらう流れです。
価格はインター校より安く、1セット500〜800ペソ程度。ただし仕上がりに1〜2週間かかることもあり、最初の登校日に間に合わない可能性もあります。
経験上のコツは、「まずは3セットだけ準備し、必要に応じて洗い替えを追加」する方法です。最初から3セット以上作ってしまうと、成長期のお子さんにはすぐにサイズが合わなくなることもあります。
● 教材と学用品。
教材に関しては、インター校とローカル校で大きな違いがあります。
インター校では、英語を中心としたオリジナル教材や国際的な教科書を使用するため、学校指定のものを現地で購入するのが基本です。
価格は1教科数百ペソから数千ペソと幅広いですが、学校の方針に従うしかありません。
ローカル校では、国定教科書や学校指定ノートを使用する場合が多く、配布されることも珍しくありません。教科書代が安価な分、保護者が用意すべきは「文房具」と「補助教材」が中心になります。
私が見てきたご家庭で一番多かった声が、「日本製の文房具を持ってきて本当に良かった」というものです。フィリピンでも鉛筆や消しゴムは売っていますが、品質が日本製ほど良くなく、特に消しゴムは「全然消えない」と子どもが困ることが多いです。
● 日本から持参すべきもの
・高品質の鉛筆、シャープペン、消しゴム
・名前シール(現地にはほとんどない)
・折り畳み傘(スコール用。現地品は壊れやすい)
逆に、かさばるノートやワークブックは現地で購入できます。重い荷物を抱えてくるよりも、現地で揃えた方が効率的です。
● 衛生関連グッズ。
学校生活に欠かせないのが、健康と衛生面の備えです。コロナ以降、ほとんどの学校では「マスク」「アルコール消毒液」「個人用水筒」を持参するよう求めています。
フィリピン保健省(DOH)も
「Schools must ensure that students have access to clean water, handwashing facilities, and proper sanitation」(学校は生徒に清潔な水、手洗い設備、衛生的な環境を提供しなければならない)。
と公式に述べています。出典:DOH
ただし、現場レベルでは水回りやトイレ環境が十分整っていない学校もあるため、各家庭で準備する必要があります。
特に、ポータブルのアルコールスプレーやウェットティッシュは重宝します。子どもはすぐに手を汚すため、ママが常に持たせておくことで安心できます。
● 増田からの実体験アドバイス。
・制服は「とりあえず3着」から始め、様子を見て追加
・文房具は日本から持参が鉄則
・衛生グッズは必ず個人用を準備
・教科書は現地購入、余計な荷物を減らす。
あるご家庭では、出発前に日本から大量の参考書を持参しましたが、結局現地のカリキュラムと合わず、ほとんど使われませんでした(帰国してからの学習課題遅れ防止には役立ちますが)。
その一方で「名前シール」や「日本製の筆箱」は毎日役立ち、子どもが喜んで使っていました。親としての安心感は、こうした細やかな準備から生まれるのだと実感しました。
学校生活は、子どもにとって新しい環境に飛び込む大きな挑戦です。だからこそ、制服や教材、日用品の準備を通して「安心できる環境」を整えることが、子どもの気持ちを支える大きな力になります。準備を万全にして、新しい学びの第一歩を気持ちよく迎えてほしいと願っています。