こんにちは、ドマゲティ英語留学＆移住センター（DEEC）代表の増田です。

フィリピン親子留学を考えるご家庭が最初に直面する大きな課題のひとつが「ビザ手続き」です。

特に初めて海外での学校生活を経験するご家庭にとっては、この手続きの複雑さや情報の錯綜に戸惑うことが多く、「学校に入学させたいのに、ビザがわからなくて不安」という声をたくさん伺ってきました。

もちろん日本国内に居住していれば全く必要のないものですから当たり前です。

私自身、ドゥマゲッティで親子留学をサポートしてきた中で、書類不足や情報不足から手続きが滞ったケースを何度も見てきました。だからこそ、この記事では「初心者ママ向け」にビザの基本から実際の流れ、現場での注意点まで丁寧に整理してお伝えしたいと思います。　

● スタートは観光ビザ（Tourist Visa）から。　　

まず、日本人がフィリピンに入国する際は、ビザ免除で30日間の滞在が認められています（日本人であることに感謝）。

いわゆる観光ビザ（ツーリストビザ）扱いで、入国時に自動的に付与されるため、特別な手続きは不要です。そのため「とりあえず子どもと一緒に現地の雰囲気を見に行きたい」という短期滞在の方は、まずこの観光ビザで入国するのが一般的です。　　

この観光ビザは延長申請によって30日ごと、または60日ごとの単位で延長することができ、最長で3年間まで滞在が可能です。

延長申請はドゥマゲッティ市内にあるフィリピン移民局（Bureau of Immigration）の地方オフィスで簡単に行えます。待ち時間を含めても半日ほどで完了することが多く、必要書類もパスポートと申請用紙、そして手数料だけ。実際に私がサポートしたご家庭では、午前中に申請して午後には手続きが終わったケースもありました（多くの場合、パスポート返済は翌日になりますが）。　　　

● 長期滞在には学生ビザ（9F）が必要　　

ただし、お子さんが3カ月以上学校に通う場合や、インターナショナルスクールで正規生として受け入れられる場合には「9F学生ビザ」が必要になることがあります。

このビザは、フィリピン移民局が公式に規定している留学生用ビザです。　　

実際にフィリピン移民局（Bureau of Immigration）は公式サイトで以下のように説明しています

：The 9F student visa is issued to foreign nationals who will take up a course higher than high school at a school authorized by the Bureau of Immigration.　（9F学生ビザは、移民局が認可した学校で高校以上のコースを受講する外国人に発給される）出典Bureau of Immigration　　

一見すると「高校以上」と限定されているように読めますが、実際にはインターナショナルスクールや一部の私立校では「小学生や中学生でも9Fビザを取得してください」と求めるケースがあります。これは学校側が監査を受ける際に「外国人生徒の正規在籍」を示すために必要とされる場合があるのです。つまり、法律上は必須でなくても、学校側の規定で必要になることがあるのが実情です。　　

● 手続きのステップ。　　　

9F学生ビザを取得するまでには、いくつかの段階を踏む必要があります。入学許可証（Acceptance Letter）の取得　　　

まず、学校から「この生徒を受け入れます」という公式のレターをもらいます。これはビザ申請の第一歩です。　　　

SSP（Special Study Permit）の取得。　　　

短期滞在の未成年学生には「特別就学許可証（SSP）」が発行されます。これは9Fビザの前段階として位置づけられ、観光ビザのまま通学する場合にも必須とされることが多いです（数年の延長であれば現実的です）。　　

● 増田からのアドバイス。　　　

必ず学校の規定を確認する　　　

「観光ビザで通えるか」「学生ビザが必要か」は学校ごとに判断が違います。

事前に学校にメールで問い合わせることを強くおすすめします（当センターでも代行できます）。　　　

観光ビザ延長で十分な場合も多い　　　　

3カ月以内の短期滞在であれば、延長だけで対応可能です。

特に夏休み留学や体験学習なら、観光ビザで問題ありません。　　　

●早めに動く　　　

長期滞在を考えている方は、日本にいる間から必要書類を準備してください。出生証明や成績証明を英語に翻訳・公証しておくと、現地での手間が大幅に減ります。　　

結局のところ、ビザの問題は「不安に思う時間が一番のストレス」になります。親御さんが安心して準備を進められるように、私たちサポート側が現地で手続きの代行や同行を行っています。

私の経験から言えるのは、「情報を早くつかんで早めに動く」ことが一番大切だということです。そうすれば、ビザの不安に悩まされることなく、親子で安心してドゥマゲッティの学校生活をスタートできます。