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入学手続きの段取り①「まずはここから!入学に必要な書類まとめ」

  • 2025.09.22

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

ドゥマゲッティで子どもを学校に通わせるにあたり、最初の壁になるのが「留学入学書類の準備」です。

日本の学校なら4月入学が当たり前で、提出書類も全国的に共通していますが、フィリピンでは学校ごとに必要書類が違ったり、同じ項目でも提出条件が異なったりします。

ここでつまずく方が非常に多いです。

私自身、これまで数多くの親御さんをサポートしてきましたが、書類不備で入学が遅れたり、思わぬ追加書類を求められたりするケースを何度も見てきました。  

●まず、最も重要なのは 出生証明書(Birth Certificate) です。年齢確認と学年の割り当てに必須とされ、これはどの学校でも共通の要求です。

日本の戸籍謄本を英語に翻訳・公証(ノータリー)して持参するのが一般的で、フィリピン側で「出生年月日を確認できないと入学不可」と言われたご家庭もありました。

実際に、フィリピン教育省(DepEd)は公式マニュアルで

「The learner shall submit his/her Birth Certificate, Form 137 (Permanent Record), and report card for proper grade placement」(学年振り分けのために出生証明書・学籍記録・成績表を提出する必要がある)と明記しています。出典:DepEd  

つまり最低限この3つが揃わないと正規入学は難しい、ということです。  

●次に 成績証明書(Report Card / Transcript of Records)。

これは「前の学年でどんな学習をしていたか」を確認するために必須です。

特にインター校では

「算数はどのレベルまで習っているか」

「英語でエッセイは書けるか」

など、学力を見極める材料として重視されます。

逆にローカル校では、必ずしも厳密ではなく「とりあえず前の学年に応じて編入させて、後で調整」という柔軟さもあります。ただし経験上、翻訳証明がなく日本語のままだと受け付けてもらえず、必ず英語版を準備しておくことを強くおすすめします。   

パスポートのコピー も必須です。入学手続きだけでなく、後にビザ申請や病院での登録でも必要になります。経験上、1部だけでなく5部くらいまとめてコピーしておくと安心です(実際には移民局の手続きでは元分を提示します)。   

さらに注意すべきが ビザ関連書類。短期であれば観光ビザの延長で問題ありませんが、インター校では「正規入学=学生ビザが必要」となるケースが多いです。学校によっては「入学時に学生ビザ申請中であることを証明する書類」を求められた家庭もありました。   

●健康診断書(Medical Certificate) も必要になります。ローカル校では簡易診断でOKなことが多いですが、インター校は「小児科医の診断+ワクチン接種証明」を提出させる場合があります。私がサポートしたご家庭では、入学する学校指定の診断所(学校によっては学校内にドクターが出張する)で健康診断書を作成提示することが多かったです。

    

こうして見ると「準備が大変そう…」と感じるかもしれませんが、実は要点はシンプルです。

出生証明・成績証明(あゆみ)・パスポート。

この3点を「英語翻訳済み+複数部コピー」(フィリピン領事館直轄の考証済み)で持って行くことができれば、ほとんどのケースでスムーズに進みます。   

私の経験からもう一つ付け加えると、「現地で急に求められる追加書類」に備えて、スキャンデータをクラウド保存しておくと便利です。コピー店は街中にたくさんありますが、日本の役所発行書類は取り寄せに時間がかかります。

データを持っていれば、再印刷ですぐ対応可能です。

さらに言えば、その年その学校において必要書類を直前に確認(当センターが現場に行って確認)し、それに沿って十分な時間をもって、準備するのが最強です。   

まとめると、入学準備のコツは「日本出発前に揃えられるものは全部揃える」こと。そして「書類は複数部コピー・データ化」で予備を確保しておくこと。これが安心して新学期を迎える最大の秘訣です。