何かを変えたい私たちの気持ちは、夜に出やすい
何かを変えたいという気持ちは、私たちの場合、たいてい夜になると少し強くなるようです。
相談を受けていると、メールやメッセージが届く時間帯に偏りがあることに気づきます。
多くの場合、それは夜、子どもが寝たあとです。
家の中が静かになり、一日のやることがひと通り終わった頃。
そんな時間に、日中は押し込んでいた思いや感情がふっと顔を出すのかもしれません。
これまで話を聞いてきた方たちも、よくこんなことを話していました。
「昼間は、そんなこと考える余裕がないんです」
「夜になると、急にいろいろ考えてしまって」
日中はやることが多すぎるのです。
子どものこと、仕事や家事、翌日の準備……。
考えないようにしているわけではなく、そもそも考える暇がないのです。
しかし夜になると、少し気が緩む瞬間が訪れます。
そこで、日中は押さえていた気持ちや小さな不安が、自然に浮かんでくるのです。
「このままでいいのかな」
この言葉は、何人もの方から聞いたことがあります。
誰かに相談するほどではないけれど、なかったことにはできない。
そんな静かで少し重めの気持ち。
父親として、また家族と暮らす立場として思うのは、この感覚は自然で、決して特別ではないということです。
何かを大きく変えたいわけではなく、今の状態をこのまま続けることに少し不安を感じている。
それは、先のことをちゃんと考えている証拠でもあります。
相談の場では、よくこんなやりとりがあります。
「大きく変えたいわけじゃないんです」
「ただ、選択肢を知りたいだけで」
この言葉が出てくる段階で、もう一歩前に進んでいる状態です。
表面的には動いていなくても、内心ではしっかり前を向いているのです。
例えば、ドゥマゲッティの話をすると、多くの方が少し表情を緩めます。
「思っていたより静かですね」
「子ども連れでも、暮らせそうです」
派手な海外生活の話ではなく、日常の生活や具体的な暮らしの話だから、心が落ち着くのかもしれません。
夜に強くなる不安や心配は、派手な答えや大きな決断だけではなかなか消えません。
むしろ、現実的で具体的な生活の話のほうが、気持ちを整理しやすくなるのです。

ある方は、こう話していました。
「夜に考えていた不安が、昼間には少し軽くなりました」
特に何かを決めたわけではありません。
移住を決断したわけでもない。
ただ、話を聞いただけ。それだけで気持ちの整理がついたのです。
父親として、また現地での生活を経験している立場として感じるのは、人は落ち着いた状態でなければ、よい選択はできないということです。
不安な夜に、一人で答えを出そうとする必要はありません。
焦ることはありません。
もし今、
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夜になると考えごとが増える
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昼間は大丈夫なのに、夜がつらい
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誰かに話したいけど、話せていない
そんな状態であれば、決めなくてもいいのです。
動かなくても構いません。
まずは、夜に浮かんだ疑問や不安を、昼間に誰かに話してみる。
話すことで、気持ちを整理する手助けになります。
意外なことに、言葉にするだけで、頭の中のもやもやは少しずつ軽くなるものです。
夜に強くなる気持ちは、特別なものではありません。
日中の忙しさの中で押さえていた感情が、夜になると顔を出すだけです。
それを無理に抑え込む必要はなく、ただ受け止めるだけで十分です。
多くの家族の話を聞いてきた立場として、私たちの気持ちは、まず受け止められることが大切だと感じます。
焦ったり急いだりする必要はありません。
話すことで、心が少し整理され、次に進む準備が自然に整うのです。
だから、まずは話すことから始めてみる。
それだけでも、夜の不安は少し和らぐかもしれません。
動くかどうかは、その後で考えればいいのです。
夜の時間は、私たちが自分自身の気持ちを確認する大切な時間です。
無理に結論を出す必要はなく、少しずつ整理していくことで、気持ちは確実に前に進んでいきます。
まずは、話すことから。
それが、私たちの小さな一歩です。
お時間があれば、まずはお話だけでも、お待ちしています。

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