こんにちは、ドマゲティ英語留学＆移住センター（DEEC）代表の増田です。

今回は「ママが後悔！閉鎖型語学学校で子どもが伸びなかった理由。」というタイトルで、「閉鎖型語学学校（寮付き・語学集中型）」を選んで後から「思ったほど子どもが伸びなかった」と感じるパターン、その原因、そしてどうすれば後悔しない選び方ができるかをお伝えします。

 

ママが後悔！閉鎖型語学学校で子どもが伸びなかった理由

親子留学・語学学習を考える中で、「短期間集中できそう」「環境に浸れば英語が一気に伸びそう」と閉鎖型語学学校を選ぶ方も多いですが、中には「思ったほど伸びなかった」「期待していた効果が出なかった」と感じるケースがあります。

なぜそうなるのか、その典型的な理由を実例／研究から整理し、対策を含めてお伝えします。

 

１．公的・信頼できる情報が指摘する閉鎖型語学学校の限界

まず、公開されている語学学校・語学留学・板張り教育の情報から、「閉鎖型語学学校」で子どもの伸びが限定的になりがちな要因を見てみます。

 

 

 

生活インフラや環境ストレス

語学学校がある都市部であっても、寮の設備（冷房・換気・騒音など）、インターネットの安定性、電力供給などが日常的に問題になることがあります。これらの不快・不便さが集中力を削ぎ、学習効率を落とす原因になります。

 

 

孤立感と精神的なストレス

家庭から離れての寮生活、異文化・他国籍の学生との生活、母語で話せる仲間の少ない環境などが原因で、ホームシック・言語の恐れ・コミュニケーションの不安など、精神的なハードルが高くなることがあります。

これが「発話したくない」「間違えたくない」という抑制につながり、伸びを妨げることがあります。類似する問題は、ボーディングスクール（寮制学校）のデメリットとしても知られています。

 

 

授業内容・教材・指導法が単調・画一的である

語学学校では、英語だけを“科目として教える”授業が中心になることが多く、教科（数学・理科など）や探究型・プロジェクト型の学びを通じて英語を使う体験が少ないケースがあります。そのため、英語で「考える」「表現する」力が付きにくいことがあります。

更には教育の立体化が期待できません。

また、授業のレベルが一定で、初心者〜上級者まで差別化が弱い学校だと、レベルの合わない部分でつまづきやすい。これは生徒のモチベーション低下にもつながる要素です。

 

学習時間と量のバランスの不備

閉鎖型で集中して授業がある分、多くの時間を“座って学ぶ”ことに使われたり、宿題・復習なども大量になることがあり、それが疲労・燃え尽き・集中力低下を起こすことがあります。

休憩や自由時間、体を動かす時間が足りないと、心身ともに“英語疲れ”が起きることがあります。

 

 

 

２．DEECで実際に聞いた「伸びなかった」と言うママたちの声

DEEC がサポートしてきた親子の中にも、閉鎖型語学学校を選んだ後で「もう少しこうだったらよかった」と感じる例があります。以下はその典型的なパターンです。

 

ケース A（短期集中・年中）

2〜3か月の語学学校＋寮生活

最初は発音・リスニングが進んだが、帰国後教科書英語・学校授業の形式になると理解・読み書きでつまづいた。語彙が日常会話中心で、学術的・教科語彙が弱かった。

 

ケース B（初心者） 英語ほぼゼロで入学、毎日授業多数、寮ルール厳しい

最初の数週間でモチベーションが落ち、間違えることへの恐れが強くなって発言が少なくなった。自由時間が少なく、疲れがたまって集中力が続かなかった。

 

ケース C（親が期待高め） 親が短期間でも大きな成果を期待

成果の見える部分（発音・話すこと）は少し改善したが、「英語で思考する・教科の内容を理解する」などの深い部分が思うように伸びなかった。

親が求めた「教科語彙・自然表現・流暢さ」が時間不足・教材・指導法の制限で十分でなかった。

 

 

 

３．「伸びなかった原因」の本質的な要因

上記の声・研究を総合すると、「閉鎖型語学学校で期待通りの成果を得られなかった」理由は、表面的なことだけでなく、本質的・構造的な要因が絡んでいます。

 

●目的とレベルのミスマッチ

親・子どもが何を「伸びた」と定義するか（話せるようになる？教科についていけるようになる？発音がネイティブに近づくこと？）と、学校の提供内容・教材・指導法が一致していないことがあります。

 

●言語使用環境の限定性

授業時間・寮内規則・校外活動の制限などで、英語を使う機会が抑制されると、学んだことを使う実践の場が少なくなります。これにより定着が遅れる。

 

●フォローアップと継続性の欠如

集中して学ぶ期間はあっても、帰国後や学校授業に戻った時のフォロー・復習・教科語彙補強がないと習得が定着しにくいです。

 

●教師の質・指導スタイルの制約

教師が非ネイティブだったり、指導経験が浅かったり、教科語彙・発表・思考を促す指導が弱かったりすると、（教室での成長）が限定的になることがあります。

 

●生活と学習のバランスの問題

寮生活での規則・自由な時間の不足・生活ストレス・睡眠・休息の質などが悪いと、学習への集中力・意欲を保てない。

 

●期待値が高すぎる/短期間で成果を期待する

「短期間でペラペラになる」などの期待を持つと、思うように成果が見えない部分で不満を感じやすくなる。現実には語彙・流暢さ・教科内容理解には時間がかかります。

 

 

 

４．親として後悔しないための事前チェック・準備

こういった「伸びなかった」リスクを減らすために、学校選び・渡航前・渡航中・帰国後で親ができることがあります。

 

 

●学校選び前

・授業サンプルを見せてもらう

・寮設備・自由時間・アクティビティの有無をチェックする

・日本語サポートの有無・母語話者との交流のバランスを確認する

 

●出発前

・目的を明確にする

（例えば「発音を改善したい」「教科英語を理解したい」「英語で話す自信をつけたい」など）

・子どもと小さな目標を共有しておく

・家でできる予習・語彙準備・英語に慣れる活動を始める

 

●滞在中

・レッスンだけでなく、友だちとの交流・自由時間・発表など英語を使う機会を意識的に増やす

・疲れた時・ストレスを感じた時の休息・気分転換を入れる

・教師・スタッフとコミュニケーションを取り、子どもの状態を伝える

・学んだことを家でも復習・整理する習慣を作る（遊びの中で）

 

●帰国後

・継続学習プランを持つ（教科語彙・読み書き・発表練習など）

・インター校通学型や塾などで英語環境を維持する

・子どもが「できるようになったこと」、小さな成長を評価し自信を持たせる

 

 

５．まとめ：閉鎖型語学学校は万能ではないが、選び方・使い方次第で大きな効果も期待できる

閉鎖型語学学校には、「短期間集中」「環境に浸る力」「学習モードへの切り替え」など素晴らしい面がありますが、「伸びなかった」と後悔する理由も多く存在します。

学びは、広く大きくン柔軟な体験から創造されます。社会の中で地域の中で学ぶ。

当センターが現地インター校通学スタイルを推薦する一番の理由です。

親としては、学校の指導法・環境・目的と子どもの状況が合っているかを細かく見極め、期待値を現実的に持つこと、そして滞在中・帰国後での継続とフォローを計画することが大切です。