初めてドゥマゲッティへ来られた方から、
「思っていたより小さな街ですね。」
と言われることがあります。
確かに、日本の都市と比べると、大型ショッピングモールが何件もあるわけではありませんし、電車もありません。
便利さだけを比べれば、日本のほうがずっと快適です。
でも、この街で15年以上暮らしてきて思うのは、「便利だから暮らしやすい」とは限らないということです。
ドゥマゲッティでは、学校帰りの子どもたちが笑いながら歩いていたり、夕方になると家族で海沿いを散歩していたり、ごく普通の風景が今でも残っています。
時間がゆっくり流れている、と表現する人もいます。
最初は少し戸惑うかもしれません。
日本なら5分で終わることが、こちらでは15分、20分かかることもあります。
それでも不思議と、その生活に慣れてくると、気持ちまで少しゆったりしてくる方が多いようです。
親子留学で来られたお母さんから、
「日本では毎日時間に追われていました。」
という話を聞くことがあります。
ところが、ドゥマゲッティで暮らしているうちに、
「子どもとゆっくり話す時間が増えました。」
と笑顔で話されることも少なくありません。
もちろん、すべての人に合う街ではありません。
都会の便利さを求める方には物足りなく感じることもあるでしょう。
だから私は、「ドゥマゲッティが一番です」とは言いません。
でも、親子で新しい生活を経験しながら、少し立ち止まって子どもの将来について考える時間を持つには、とてもいい環境だと感じています。

子どもの未来を決めることは、親にはできません。
でも、いろいろな国や文化、人との出会いを通して、「世界にはこんな暮らし方もあるんだ」と知ることはできます。
それが、将来の選択肢を少し増やすきっかけになるかもしれません。
ドゥマゲッティは派手な観光地ではありません。
だからこそ、この街の日常の中でしか気づけないことがあります。
私たちは、そんな日常も含めて、ご家族にお伝えしたいと思っています。

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