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インター校経験は帰国後の英語学習にどう役立つ?

  • 2025.11.28

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「インター校経験は帰国後の英語学習にどう役立つ?」というテーマで、当センターで見てきた実例を交えて、帰国後の英語力維持・伸長において、インター校経験がどのようなアドバンテージになるかを解説します。

 

〇インター校経験が帰国後に役立つ理由

インター校で学んでいた経験は、帰国後の学校生活・英語学習で大きな強みになります。以下、公的な制度/研究データからその効果がどこにあるか整理します。

 

国際校/インターナショナルスクールが生み出す優位性(“国際スクール経験の利点”)

国際校では、授業で使用される言語が英語であることが標準であり、教科としての英語だけでなく学ぶ手段としての英語を使う体験が得られます。

たとえば、国際スクールの案内では、「Language Development and Multilingualism(多言語能力育成)」を、学生が多様な言語背景を持つ教師・生徒との日常交流を通して自然に身につける利点として挙げています。

 

また、国際校は批判的思考・異文化理解・問題解決スキルなども教育カリキュラムに含めることが多く、英語だけでなく総合的な学び力が育ちやすいという報告があります。

国際校経験者は帰国後、日本の学校や他国の学校で「英語授業/英語使用環境」に順応しやすいというパフォーマンスを示すケースも多いです。

 

●英語能力維持・伸長を支える要素

実践的な英語でのコミュニケーション習慣:インター校では日常的に英語を聞き、話し、読み、書く機会があります。これが帰国後でも英語学習を継続する基礎になります。

 

学校で使われる英語教材の質:国際校は原書・先端の英語教材・教科書を使うことが多いため、帰国後もその教材や表現に慣れていたり、読解・語彙力で有利になることがあります。

 

発表・ディスカッション・プロジェクト型学習の経験:日本の学校でも英語スピーキングやプレゼンテーションの機会はありますが、インター校での経験があれば「英語で発表する」「意見を言う」ことへの心理的ハードルが低く、授業で自信を持って発言しやすいです。

 

多文化環境・異文化理解の経験:英語だけでなく文化の多様性を日常的に体験することで、英語を使う相手・場面を想像しやすくなり、帰国後の英語クラブや海外大学・国際交流などへの関心・適応が高くなります。

 

〇DEECでの実際のケース:帰国後で確認された効果

DEECでサポートさせていただいた親子留学経験者の中で、帰国後に「インター校経験が役立った」と具体的に言われることの多かった点をいくつかご紹介します。

 

●ケース X

英語授業中心・EAL補習・教科書も英語教材で学ぶ

日本の英語クラスでリーディング課題・リスニングが比較的スムーズ。

英語表現・語彙で他の生徒より理解が早い。

宿題・レビューの理解度が高く、教員に質問できる自信あり。

 

●ケース Y

探究型プロジェクト・発表・英語によるディスカッションなどが豊富

英語でのプレゼンテーションやスピーチの機会がある学校・塾で、「発表が怖くない」「堂々と話せる」という声。

海外大学・入試英語対策などで基礎ができていて苦手意識が少ない。

 

●ケース Z

英語を使う友だち(帰国後も現地の友人と連絡)・多国籍クラス・家庭で英語慣れの環境作り

帰国後も英語の映画・本を楽しむ習慣が残っていた。

英検・TOEIC等外部試験の準備で「英語で考える癖」がついており、伸び率が高かった。

 

 

〇帰国後に“活かす”ためのポイント

どんなにインター校経験があっても、それを帰国後の英語学習に活かすためには、親子として意識しておきたいことがあります。

 

●「英語維持」の環境を自宅につくる

帰国後も英語に触れ続けること(英語の絵本・映画・YouTube・英語の友だち・英語の宿題)など。インター校経験があっても慣れを失うことはあるので、継続が大切。

 

●母語(日本語)とのバランスを保つ

インター校で英語力が向上しても、日本語での読み書き・思想表現も大切。両方をバランス良く育てることで、思考力・学力全体がしっかりする。

 

●帰国先の学校制度・入試・英語教育の違いを理解する

帰国後の学校(公立・私立・インター併設など)の授業方式や評価基準がインター校と違うことが多いため、予め調べておく。例えば英語での発表が少ない・試験中心・原則翻訳なし…などの学校が多いので、それに備えて表現・書き方の練習をしておく。

 

●発表・ディスカッション・作文の機会を活かす

日本の学校で英語の発表や作文・ディスカッションの課題があるなら、積極的に参加すること。また、塾や英語教室でそれらの機会を求めること。

 

●目標を持って学習を続ける

例えば英検取得・スピーキング力向上・海外大学進学など、具体的な目標があると英語学習のモチベーションが続きます(本人の意思決定が基本)。インター校経験がその土台となるので、目標設定とそのための学習プランが役立ちます。

 

 

〇注意点・限界

インター校経験が帰国後に万能というわけではありません。注意しておいた方がいい点もあります。

 

英語発音・アクセントやイントネーションが完全にネイティブになるとは限らない。

 

特に書き言葉・アカデミックな論理構成・文法など、日本の学校の試験形式に合わせるためには追加の練習が必要。

 

英語環境が薄くなってしまうと、語彙・表現力が少しずつ衰えることもある(「language attrition 二次言語喪失」の研究もあります)。

 

帰国後の環境(英語を使う機会・学校の授業形式・家庭でのサポートなど)によっては、インター校で得た力を十分発揮できないこともあるので、環境維持が鍵。

 

 

〇まとめ

インター校での経験は、帰国後の英語学習において以下のような大きなメリットをもたらします。

 

英語で考える力・発話する自信

 

教科書・授業内容の理解速度の早さ

 

発表・作文・ディスカッションでの強さ

 

英語試験・大学進学準備などでのアドバンテージ

 

ただし、それを帰国後に最大限活かすためには、英語使用環境を保ち、日本語力も併せて育て、帰国後の学校制度に合わせた練習をすること、モチベーションの維持が大切です。