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もう日本に戻りたいとは思わない

  • 2025.09.12

こんにちは。ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

「もう日本に戻りたいとは思わない。子どもと一緒この街が教えてくれたこと」


今回の投稿は、少しだけ“これまでの集大成”として、私がなぜ今「もう日本に戻りたいとは思わない」と心から言えるのか、その理由をお話ししたいと思います。2012年にフィリピンに渡ってから、もう10年以上が経ちました。


マニラ、セブ、そして今の拠点ドゥマゲッティへと移りながら、仕事や暮らし、家族のかたちを模索する日々でした。
私は日本を「捨てた」わけではありません。日本にはたくさんの良さがあります。便利さ、正確さ、きめ細やかなサービス、清潔なインフラ。日本に一時帰国するたび、「やっぱり日本ってすごいな」と思います。


でも、それと同時にこうも思うんです。「この暮らしに、自分の家族が“心から笑っていられる時間”はどれくらいあるだろう?」


日本で暮らす皆さんには申し訳ないのですが、周りに合わせる生活が苦手な私の本音の気持ちです
日本にいた頃の自分は、時計と睨めっこしながら仕事をこなして、疲れ切って帰宅し、子どもと会話する余裕もなく寝る毎日。
“生きる”ことよりも“こなす”ことに追われていました。常に他人と自分を比べ、つらい努力こそがいつか幸せな生活を保障してくれると本気で信じていました。
子どもと向き合う時間も少なく、「今この瞬間を一緒に楽しむ」ことがどんどん減っていたように思います。

今は断言できます。このような現実の生活のための格闘や、他と比べて金、モノを所有することで得られる満足感を追いかけていたら、一生おそらく幸せになれない。

だからこそ、ドゥマゲッティでの暮らしが、どれほど私にとって救いだったか、想像していただけるかもしれません。


ここでは、時間がゆっくり流れます。


仕事の合間に妻と一緒に市場へ行き、「今日は何作る?」と笑い合える。
夜には星を見ながら、みんなでバルコニーで話をする。そんな何気ない日常の中に、たくさんの“家族の会話”と“心のゆとり”があります。

ドゥマゲッティという街は、派手さはありません。ショッピングモールも小さいし、日本のような便利さもありません。
でもここには、「心が穏やかになる環境」があります。

治安が良く、人々が優しく、自然がすぐそこにある。子どもたちにとっても、毎日が安心してできる冒険の連続。
そんな子どもたちの姿を見て、私は心から思うのです。「この場所にこれて本当に良かった」と。

今、長女は9歳、次女は6歳。彼女たちは日本とフィリピン、どちらの文化にも触れながら、違いを恐れない心と柔軟な思考を自然と身につけています。
かつての私は、「海外で子育てなんて、自分には無理」と思っていました。でも、実際にやってみてわかったんです。

勿論、妻による功績がほとんどですが(笑)


大切なのは場所ではなく、家族でどう生きていくか。そして、そこに余白があるかどうか。
フィリピンでの暮らしには、その余白がたくさんあります。笑える時間も、泣ける時間も、話せる時間も、
そして育ち合える時間も。だから今は、胸を張ってこう言えます。「もう日本に戻りたいとは思いません」
なぜなら、ここには私たち家族の未来があるからです。


そして同じように、「もっと家族との時間を大切にしたい」「子どもに豊かな環境を与えたい」そんな想いを抱えているご家族の背中を、これからは私たちが支える番だと思っています。
私たちがそうしてもらったように。このドゥマゲッティで、次はあなたの家族が、新しい物語を始められるように。
ここには本当の安心と未来の種がきっと見つかります。
いつかお会いできる日を、心から楽しみにしています。