ドゥマゲッティで暮らしていると、子どもたちの順応の早さに驚かされることがあります。
最初は言葉が分からなくても、一緒に遊び始めるまで、それほど時間はかかりません。
もちろん、最初の数日は緊張しています。
親御さんも、「友達はできるかな」「学校になじめるかな」と心配されます。
でも、不思議なことに、子どもたちは大人が思っている以上に柔軟です。
言葉が通じなくても、笑顔や遊びを通して少しずつ距離を縮めていきます。
私も15年以上この街で多くの親子を見てきましたが、「子どもが心配でした」と話していたお母さんほど、数週間後には別の悩みを話されることがあります。
「今度は私のほうが慣れるのに時間がかかっています。」
そんなふうに笑いながら話されることも珍しくありません。
ドゥマゲッティは大都市ではありません。
だからこそ、学校の先生や近所の人、お店のスタッフなど、人との距離が近い街です。
顔を覚えてもらい、「こんにちは」と声を掛けられるようになると、親御さんも少しずつ安心されていきます。
私は、この街の一番の魅力は建物や観光地ではなく、人との距離感だと思っています。
便利さだけを比べれば、日本のほうが優れている部分はたくさんあります。
それでも、この街には、人とのつながりの中で子どもが自然に成長していく環境があります。

親子留学は、英語を学ぶためだけの時間ではありません。
親も子どもも、新しい人との出会いを通して、「世界にはいろいろな人がいて、いろいろな考え方がある」ということを自然に知る時間でもあります。
将来、日本で暮らすことを選んでもいい。
海外で暮らすことを選んでもいい。
その時に、「こんな世界も知っている」という経験は、子どもにとって大きな自信になるかもしれません。
ドゥマゲッティの日常には、そんな小さな気づきがたくさんあります。
だから私たちは、学校の情報だけではなく、この街で実際に暮らす中で感じられることも、一緒にお伝えしたいと思っています。

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