こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
今回は「🏫 学校選び・仕組み。」というテーマで、公的機関のガイドライン、そして当センターでの経験を基に、「インター校を選ぶ際に押さえておきたいポイント」と「学校の仕組みがどうなっているか」を整理します。学校選びで失敗しないためのチェックリストとしても使える内容です。
1.公的・教育機関が示す学校選びの基準
インター校や国際校を選ぶ際、海外・アジア地域でよく引用されるガイドライン・調査から、親が見るべき主な基準を下記の通り整理します。
〇カリキュラムと学術アプローチ
IB(International Baccalaureate)、英国カリキュラム(IGCSE / A-Levels)、米国アプローチ、またはそれらと地元教育制度との統合型プログラムなど、どのカリキュラムを採用しているかを確認することは非常に重要です。学習スタイル・進度・将来の進学先(国内大学・海外大学など)を視野に入れる必要があります。
〇認定・評判・実績
学校がどのような認証を受けているか、どの教育監査機関(Accrediting Body)が関与しているかを確認すること。卒業生の進学実績・保護者や地域での評判も判断材料となります。
〇施設・教材・学習環境
理科実験室・図書館・ICT設備(コンピュータやプログラミング教室など)・スポーツ・アート施設などが整っているかを確認。子どもの学びが教室だけでなく、プロジェクトや探究活動・実験活動を含むものであるかどうか見極める必要があります。
〇言語サポート/母語サポート
英語が母語でない子どもにとっては、EAL や ESL(English as a Second Language)のサポート・学習支援制度があるかどうかが極めて重要です。たとえば、授業中に英語が難しいときに補足説明があるか、小グループでのフォローがあるかなど。
やはり学校ごとに違いがありますので、現場確認が必要です。
〇学校文化・校風・価値観
学校が大切にしている教育の価値観(クリティカル・シンキング、異文化理解、礼儀・思いやりなど)が自分の家庭の価値観と合うかどうか。保護者として学校の文化に共感できるところを選ぶと、子どもも安心して通いやすいです。
〇ロケーション・通学のしやすさ
学校が家または滞在場所から近いか、通学時間や交通手段はどうか、スクールバスがあるかどうかなど。通学時間が長すぎると子どもの朝や帰宅後の疲れ・家庭での学習時間に影響が出ることが多いです。
〇費用・追加コスト
授業料だけでなく、入学金、SSP申請、制服、教材費、課外活動費、スクールバス代などがどれくらいかかるかを総合的に見積もること。将来数年見通して変動があるかどうかを確認する。

2.インター校の仕組み:知っておくと安心なポイント
学校の外見だけでは分かりにくい、「内部の仕組み」について理解しておくと、子どもが安心して学び始めやすくなります。DEECで見てきた学校の仕組みに基づき、重要な仕組みを以下にまとめます。
〇前述のように、英語が未熟な子どもを支えるための補助教員や補習クラスがあるかどうか。授業中・授業後・放課後など、理解を補う時間が設けられているか。
〇クラス構成・バディ制度
クラスが混合国籍であるか、多様な言語背景を持つ児童がいるか。新入生向けにバディ(先輩や既存の生徒)をつけてくれる制度があるか。
〇プロジェクト・探究型学習の導入度
単なる受動的な授業ではなく、テーマを選んで調べる・発表する・グループワークなど、生徒が“自分で考えて動く”学習ができるか。
〇保護者とのコミュニケーション体制
保護者会・PTA・Parent-Teacher Conference・学校報告書・メールまたはオンラインシステムでの連絡手段など、子どもの学習や生活について学校と家庭で情報を共有できる体制。
〇課外活動 / コミュニティ活動の充実
授業外で子どもが好きなことを伸ばせるクラブ活動・アート・スポーツ・音楽・ボランティアなどがあるか。それにより子どものモチベーション/居場所感が増す。
〇健康・安全・福祉サポート
学校の施設の安全性・保健室・学生の心のケア(counselor)・緊急時対応・アレルギー対応など身体・心の両方で安心できる体制。
3.DEECで見た成功する学校選びの実例と落とし穴
当センターが見てきた中で、「この学校を選んで正解だった」と強く感じた例、または「あぁ、このポイントをもっと見ればよかった」と後悔の声があった例を紹介します。
●成功例
通学時間が短めな学校を選び、毎朝のストレスが少なかった家庭。朝がゆとりあると、子どもの表情・集中力にも違いが出る。
プロジェクト型学習/科学実験が活発な学校を見学し、施設(実験室・図書館・ICT教室)がきれいで専門の先生がいることを確認した学校を選んだご家庭は、入学後「理科に興味を持った」「探究する姿勢が育った」という変化が見られた。
●後悔/注意したい例
授業料が安めの学校を選んだが、課外活動・教材費・遠足・制服などの追加コストが多く、想定外の出費が重なった。
見学時に施設が見栄えよくても、教師の質(資格・経験)が十分かどうか確認していなかったため、授業内容が期待以下だったという声。
通学ルートやスクールバスがあまり良くない場所を選び、毎日の送り迎えや渋滞で子どもが疲れやすくなった家庭。
4.チェックリスト:DEECおすすめ「学校選びの項目」
以下は、学校選びのときにママとして“必ず確認したい事項”のチェックリストです。学校見学や問い合わせ時にこのリストを使って比較してください。
〇クラスサイズ & 学習サポート
生徒数/先生の割合。EAL 補習・アシスタント教員などのサポート。
〇ロケーション・通学手段
家からの通学時間・安全性・スクールバスの有無など。
〇施設設備
科学実験室・図書館・ICT設備・アートスタジオなど、学びを広げる設備が整っているか。
〇課外活動・プロジェクト学習
探究型・発表・クラブ活動など多様な学びの機会があるか。
〇費用の全体像
授業料+教材費+制服+バス代+課外活動費などを含めた年間費用予算を立てられるか。
〇安全・健康・心理サポート
校内の安全対策・医療・心のケア・アレルギー対応など子どもの安心につながる制度。
〇学校文化・価値観・保護者との関わり
学校が体現する価値観が家庭と合っているか、保護者の参加・コミュニケーション機会があるか。
5.まとめ
「学校選び・仕組み」は、子どもの未来を左右する重要なステップです。単に授業料や場所で選ぶのではなく、カリキュラム・教員・サポート制度など見えない部分をしっかり確認することが、親子留学が成功する鍵になります。
迷ったら一度このリストを使って学校を比較してみてください。お子さまが安心して、そして生き生きと学べる場を選びましょう。
そして何よりも大切なのは、お子さんのフィーリングです。
まずは現地で確認してからよっくり決めるのが良いと思います。

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