こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
今回は「授業参観やイベントはある?子どもの成長を見守る方法。」というテーマで、インター校の情報と当センターの経験をもとに、「どのように授業参観や学校イベントを利用して子どもの成長を見守れるか」を、具体的かつ実践的に解説します。
1.授業参観・イベントの制度などについての公的・学校情報
多くの国際校およびインター校では、授業参観(Parent Observation Day/Classroom Visit)やイベント(発表会、文化祭、スポーツデーなど)が年間行事として組み込まれています。これらの制度は、保護者と学校の信頼関係を築くため・学習の透明性を高めるために設けられています。
例えば、、保護者が授業参観ができるオープンハウスの日程や、定期的な保護者‐教員間のミーティング (Parent-Teacher Conference) のスケジュールが掲載されており、保護者が自分の子どもがどのように学んでいるかを見てフィードバックを受ける機会があることが明記されています。
*ただし、急な変更などが多いために頻繁な確認が必要です。
また、フィリピン教育省(DepEd)の方針でも、学校運営における保護者参加を奨励しており、学校行事のスケジュール公開・保護者参加の促進が地域の学校改善の指標の一部とされています。
保護者が定期的に学校を訪れ、授業や学校生活を見守ることが、生徒の出席率・やる気・自己肯定感に良い影響を与えるという研究報告もあります。(Parental Involvement and Student Performance”等の教育調査より)
2.DEECで見てきた授業参観・イベントの実際と成長が見える瞬間
当センターがドゥマゲッティの親子留学家庭で見てきた授業参観・イベント活用例をいくつかお伝えします。
〇授業参観(Classroom Observation)
ある小学2年の子どものクラスで参観があり、親が教室に入り「発音練習」「グループワーク」「先生の指示がどう出るか」などを目で確認できました。普段家では見られない「友達とのやりとり」「先生に質問する様子」が見え、帰ってから子どもに「どの瞬間が楽しかった?」と話すきっかけになりました。
〇発表会やMusic Concert
音楽コンサートや合唱発表で、歌詞を覚える過程や練習の成果が形になる瞬間を親が見られるのはとても感動的です。実際に一緒に体験することで、子供たちの達成感も全く違ってきます。
〇文化祭・International Day
子どもたちが自国または他国の文化を調べてブースで展示したり、伝統衣装を着たり、親も来賓として見学・参加したりします。ここで、子どもが「自分の文化を誇る」「他の文化に興味を持つ」といった感情を言葉で表すことが多く、成長を実感できます。
〇Parent-Teacher Conference(保護者面談)
授業参観だけでは見えない「弱点」「理解が遅れている部分」「家庭でのサポートが有効な領域」について先生と対話できる機会を定期的に設けている学校があり、ここで具体的な改善策を共有できます。
英語が苦手で、先生とのコミュニケーションが心配でも、参加してみると、先生の優しい対応に安心できます。
3.成長を見守る具体的方法:チェックポイントと質問
授業参観やイベントをただ見るだけでなく、「何を見て」「どのように問いかけるか」が重要です。以下のチェックポイントと質問例を保護者の方におすすめします:
●チェックポイント
〇授業中の子どもの様子:発言・手を挙げる頻度・友達との協働
「どのくらい手を挙げていたか」「友達とアイデアを共有していたか」「他の子とのペアワークで自然に会話していたか」
〇英語がどの程度理解できているか:先生の指示・教材の内容
「先生の説明を理解していた様子か」「視覚補助や模型が使われていたか」「分からないときに先生が助けていたか」
〇発表やプロジェクトの質:準備・自信の有無
「発表の準備期間は十分だったか」「緊張していたが最後まで発表できていたか」「内容を自分なりに工夫していたか」
〇休み時間や学校外の交流:友達との関係性
「休み時間に一緒に遊べていたか」「クラス外の活動(クラブ・遊び)で楽しそうか」
*クラスメイトとの距離感。
〇行事に対する子どもの態度の変化
「行事を心待ちにしていたか」「準備の過程で意欲を見せていたか」「終わった後に満足げだったか」
これらは参観の後、子どもと話すきっかけとして使うと良い質問です。「どんなところが楽しかった?」「どの部分が難しかった?」など、子ども自身の内面を引き出すような問いかけが、成長の実感を深めます。
まだまだだと感じてもあせらず、子供のペースにゆだねましょう。
4.公的・信頼校からのアドバイス:授業参観・イベントのスケジュールと参加のしやすさ
多くの信頼あるインター校では、授業参観・オープンハウスを「学期ごと」「各教科ごと」に実施しています。保護者向けカレンダーで事前告知され、参加できる親は比較的自由にスケジュール調整が可能です。
*あくまで情報は再確認を。
5.DEECからのアドバイス:参観・イベントを有効に使うために
参観・イベントを「ただ見るだけの日」から「子どもの成長をサポートする機会」にするための工夫をいくつかご提案します。
〇予めスケジュールを把握し準備する
学校の年間行事・授業参観日程を手帳やカレンダーに入れておく。準備物や服装ルールなど学校からの案内を前もって確認。
〇子どもと一緒に振り返る時間を持つ
参観後やイベント後、「何が楽しかった?」「どこが難しかった?」と子どもに話させる。親も感想を伝えて、次にどうしたいかを共有する。
*あくまで子供のペースで。
〇先生との対話を積極的に行う
授業参観や面談の時に、子どもの小さな成長や困っている点を聞いて、家庭でのサポート方法を相談する。具体例を持っていくと話しやすい。
〇他の親との交流を活用する
他の保護者の話からヒントが得られることが多い。「どうやって宿題サポートしてる?」「家での英語練習は何をしてる?」など情報交換が心の支えになる。ママ友づくりのチャンスも!
6.まとめ
授業参観や学校イベントは、「何をしているかを見る」だけの機会ではなく、子どもの学び・成長を実感し、家庭と学校をつなげるとても重要な機会です。
DEECでは、親御さんにこの機会を最大限に活かしてもらうためのサポートも行っています。「成長を見守る視点」で参観に臨むことで、子どもにとっても親にとっても留学生活がより意味あるものになります。いつでも参観同行や学校イベント情報の共有など、お手伝いいたしますので、ご相談ください。