こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
今回は「学校行事に親も参加できる?コミュニティの魅力とは。」というテーマで、当センターで見てきた実例を交えて、親が学校行事に参加することの意味・魅力・実際どう参加できるかを、読みやすくまとめます。
●学校行事に親も参加できる?コミュニティの魅力とは。
「親として学校の行事にどれだけ関わっていいのか」「参加して意味があるのか」—親子留学を考えるママたちからよく聞く質問です。
学校との関係づくり、コミュニティ感、子どもの安心感など、親が学校行事に参加できることには大きな価値があります。
以下、各学校の制度、そしてDEECでの体験から、親参加の意義とメリット、さらに参加しやすくするヒントをお伝えします。
1.公的研究・制度から見る「親の参加」の役割。
フィリピン国内の研究 “Parental involvement in the Philippines: a review of literatures” によれば、親が学校行事に参加すること(ボランティア、行事の支援、保護者会など)は、子どもの学習態度・学校へ対する帰属感の向上と強く関連していると報告されています。
行事参加は、親と学校のコミュニケーションを増やし、子どもが自分の家庭と学校がつながっていると感じることを助けます。
また、ある調査では、高校生や上級学年の生徒ほど行事参加・保護者との関係性が学業パフォーマンスに影響するという結果が出ています。
日本では恥ずかしがるのが通例な年代ですが、家族愛がすごく強いフィリピンではこういった感じが当たり前です。
Parental Involvement in Students’ Academic Performance”という研究で、保護者が学校行事や Parent-Teacher Meeting に出席することが、生徒の出席率・動機づけ・成績アップにつながるデータが示されています。
インター校の制度例として、 Parent Community Association(PCA)があり、保護者がボランティアとして行事企画・運営に関わることができます。PCAは学校行事・文化祭・家族向けイベントなどを支援し、保護者同士・保護者と教員のコミュニティづくりを重要視しています。
2.DEECが見た、ドゥマゲッティで親が感じた学校行事の魅力
当センターがサポートしてきた親子留学のご家庭で、「行事参加して良かった!」と感じる瞬間にはこんなものがあります。
〇子どもの成長を直接感じられる場
例えば発表会や学校フェスティバルで、普段は恥ずかしがり屋の子どもがステージで堂々と発表する姿を見て、親が涙ぐむことも。言葉だけでは表せない“安心”と“誇り”がそこにあります。
〇保護者同士の連帯感と地域ネットワークの構築
親子留学の場合、他の親も同じような悩みを抱えていることが多い。行事をきっかけに、「通学ルートはどうしてる?」「宿題のフォローはどうやってる?」など情報交換できる仲間ができることは大きな支えです。ママ友づくりのチャンスにも!
〇学校への理解・信頼が深まる
行事参加すると、「先生はこういう想いでこの授業をしているのか」「学校が子どもの全体をどう育てようとしているのか」が見えてきます。
これにより、家庭でのサポートや期待と学校とのギャップが減り、子どもの環境が調和します。
〇子どものアイデンティティ・自信を育てる
親が来てくれることで子どもは安心感を持てます。
「お父さん・お母さんが見てくれてる」「来てくれて嬉しい」と感じる経験が、学校生活のモチベーション・居場所感につながります。
3.実際、親はどのような行事に参加できるか?具体例。
行事・イベントの種類は学校によってさまざまですが、ドゥマゲッティのインター校でよく見られるものを、DEEC の実例から挙げると。
〇入学式・オリエンテーション
保護者参加・学校ツアー・先生との顔合わせ 子どもの新しい環境を一緒に把握する機会
〇文化祭 / Multicultural Day
出展・料理・衣装の準備や案内の手伝い 、自国文化紹介+他国文化理解、親も文化を共有する経験
〇スポーツデー・運動会
応援・審判補助・用具準備など 、子どもを応援すること&親の体力・交流の機会
〇コンサート・音楽会・アート展示
観覧・後片付け・案内係 子どもの創造表現を親が見守る機会
〇PTA/Parent Community Association 活動
会議参加・イベント企画・チャリティ活動など 、 学校運営側の視点をもち、学校への貢献と理解を深める
4.親が参加する際の注意点・心がけたいこと。
ただ参加するだけでなく、参加しやすく・負担が少なくなるように工夫するとより良い体験になるので、DEECとしておすすめするポイントを挙げます。
〇重複しない役割をお願いする
説明をよく聞き、自分がどの程度参加できるかを事前に確認。準備/片付け/案内など短時間のボランティアも学校に必ずあります。*現場に出向いて要確認。
〇スケジュールを把握して前もって予定を押さえる
行事は比較的大きな学校カレンダーで予告されることが多く、早めに日程が出るため、仕事や家庭との調整をしておくと安心。*ただし変更もあるので、直近に要確認。
〇礼儀・文化を尊重する
学校の文化・スタッフや教員への挨拶、撮影ルール、服装などの学校のルールを事前に学校案内で確認しておくことで不快な誤解を防げます。*特に服装については要注意!
〇親自身も楽しむ姿勢を持つこと
子どもが親を見る目は敏感です。親が「行事を楽しんでいる」雰囲気を出すと、子どもの安心感・満足感が増します。
5.学校行事参加によって得られる長期的なメリット。
親の参加は一過性のものではなく、子どもの成長や家族の絆、学校と家庭の信頼関係を築くうえで長期的なプラスがあります。
子どもの学校への愛着が深まり、クラスでの態度・出席・やる気に良い影響を与えることが多いです。
親が学校の教育方針や授業内容を理解できることで、家庭でのサポートが的確になります。
コミュニティが強い学校では親の声が学校運営にも響きやすく、改善・要望が通りやすくなることがあります。
6.まとめ
学校行事に親が参加できることは、子どもにとって「自分を見てくれている」という安心感を与え、親同士や教員とのつながりを深め、コミュニティの信頼関係を強めます。これは日本でも同じですが、その距離感がフィリピンはすごく近くなります。
インター校通学型ではこのコミュニティ感こそが子どもが伸びる環境の一部です。
DEECでは、参加した保護者の声を聞き取り、「どの行事が参加しやすいか」「学校のイベントスケジュールから親の負担が小さい方法で関わる方法」を一緒に考えています。
学校選びの際に「親参加の仕組み」がどれほどあるか、入学前に確認しておくことをおすすめします。いつでもご相談ください。