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先生の質をどう見極める?学校選びの重要ポイント

  • 2025.11.19

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「先生の質をどう見極める?学校選びの重要ポイント」というテーマで、公的制度や信頼校・研究からの情報、当センターでの実際の経験をもとに、親として確認しておきたいポイントをお伝えします。

 

1.公的制度・研究で示される「先生の質」の指標

まず、フィリピンおよび国際教育界で、先生の質を測る/向上させるために公開されている基準・制度を整理します。

フィリピン教育省(DepEd)は「Philippine Professional Standards for Teachers」を定めています。これは、教師がどのような知識・技術・姿勢を備えているべきかを「ドメイン」「指標(Indicators)」で明文化したもので、教科知識(subject matter knowledge)、授業の設計と実践(pedagogical knowledge)、学習者の多様性への対応、プロフェッショナルな成長等が含まれます。公教育教師にも適用され、学校評価・教員育成の基準となっています。

 

〇教員資格と実務経験

良い先生の要件として、学士号またはそれ以上の学位、専門分野の知識、教員免許あるいは正式なトレーニングを受けていること、そして実際に教えてきた経験があることが重視されます。

 

〇継続的専門能力開発(CPD: Continuing Professional Development)

定期的な研修・授業観察・フィードバックを通じて授業技術がアップデートされているか。教員が新しい教育理論・テクノロジー・教育方法(例えば EAL・探究学習・差別化指導)に対応できるかどうかが、教育の質に大きく影響します。

 

〇授業観察とパフォーマンス評価制度

教員が授業を他の経験豊かな教員や校長によって観察され、改善点のフィードバックが行われているかどうかも重要です。フィリピンでは DepEd の RPMS(Results-Based Performance Management System)など教員観察制度があり、教員指導・評価がシステム化されています。

 

〇教師のコミュニケーション力・異文化対応力

英語を母語としない児童への指導、クラス内の多国籍な生徒への対応能力、生徒へのケア・励まし・クラス運営能力も質の一部とされます。

 

 

2.DEECでの体験から見た「良い先生」の具体的な特徴

私たちDEECがドゥマゲッティ近辺でインター校を見たり、親御さん・子ども達と関わる中で「良い先生だな」と感じた実例と特徴を以下にあげます。

 

〇指示が明確でわかりやすい

授業で指示を出す時、「まず〜をしてください」「次に〜を読んで」「分からなければこう聞いてごらん」のようにステップを分けて言ってくれる先生。英語初心者でもついていきやすい。

〇教科語彙・説明を補助的にする能力

新しい単元の前に「この単元で使う単語リスト」を配ったり、図・実物・模型を使って視覚的に説明する先生。特に理科・算数でこの対応があると理解度が上がる。

〇発言・質問を促す姿勢

子どもが手を挙げやすい雰囲気を作る、間違えても大丈夫と言ってくれる、グループワーク・ペアワークを使って生徒同士の意見交換を取り入れている。

〇フィードバックがきちんとしている

宿題や提出物に対して「良かった点」「直せる点」「次にどうすればいいか」を具体的に書く/口頭で伝える。親にもしっかりと進捗や困っていることを共有してくれる。

〇情熱とケア

生徒一人一人を見て、「この子にはゆっくり説明を」「この子はこういう方法が合う」と個別に対応する。授業後や休み時間に相談に乗るなど、教えたい・助けたいという姿勢。

 

 

3.親として見学・質問時に確認すべきチェックポイント

学校を見学・問い合わせする際に、先生の質を見極めるために親が確認・質問すべきポイントをリストにします。

 

〇教員経験

「この学校で何年教えているか」「インター校での経験・異文化教室での経験があるか」「初心者英語レベルの児童指導の経験があるか」を聞く。

〇英語指導法/差別化指導の経験

英語力が初心者の児童へのサポート法(EAL/補習/ペースをゆっくりにするなど)を具体的にどのようにしているかを聞く。

〇授業観察の機会・公開授業

見学時に実際の授業を見せてもらうこと。「授業内で先生がどれだけ生徒一人ひとりに関わっているか」「指示がわかりやすいか」「教科用語の説明が前もってあるか」などを観察。

〇クラスサイズと先生1人あたりの生徒数

生徒が多すぎると一人ひとりに目が届かない。クラスサイズが適切であるかを確認。

〇生徒・保護者の声

実際にその学校に通っている保護者・卒業生に「先生が丁寧か」「わかりやすかったか」「熱心さを感じたか」などの意見を聞けるなら聞いてみる。

 

.DEECからのアドバイス:具体的に学校見学などで使える質問

親として実際に見学や問い合わせをするとき、このような質問をすることをおすすめします。また、見学時に「教室を観察」してチェックするポイントも併せて示します。

 

〇英語初心者の子どもに対する指導経験はありますか?

EAL 教師・補習を担当した経験があるか、どのような方法で支援してきたか事例を聞く。

〇クラスの見学をさせてもらえますか?

見せてもらった授業で、教師が生徒に問いを投げるか/発言を促すか/板書や教材が分かりやすいかを観察。子どもの顔が「わからない」と混乱していないかを見る。

〇授業後のフィードバックがどうなっているか?助言があるか?

宿題・テスト・プロジェクトの後、先生がどんなコメントをするか、保護者にどのようなフィードバックを提供するかを聞く。

〇保護者や生徒の声?

子どもの先生が良かった/説明がわかりやすかったという声を聞けるか、可能ならアンケートや口コミを見せてもらう。

 

6.まとめ

先生の質は、学校選びで「授業理解」「英語初心者のサポート」「子どもが自信を持って発言できる環境」「成績の伸び」などに直結します。教員資格・経験・研修制度・授業の内容・フィードバック体制など、さまざまな要素を親として見極めることができます。

ただし、なかなか質問しづらいのも現実です。

あくまで現場で、先生の感じを自然に受けっとって、お子さんと一緒に感じたフィーリングを大切にすることが大切になってくるでしょう。