こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。
海外に移住するとき、文化や言葉以上に大切なのがコミュニケーションの仕方です。
同じ英語を話していても、国によって会話のテンポや表現の仕方、礼儀の基準はまったく違います。
特にフィリピンは「フレンドリーで温かい国民性」が魅力ですが、日本人の感覚のまま接していると、思わぬ誤解や戸惑いを感じることもあります。ここでは、親子でドゥマゲッティに移住を考えるママに向けて、「フィリピン流コミュニケーションの特徴」と「注意点」を分かりやすくご紹介します。
1. とにかく明るく、フレンドリーフィリピン人はとても社交的。
初対面でも笑顔で声をかけてくれることが多く、「どこから来たの?」「名前は?」と自然に会話が始まります。日本では「いきなり話しかけられると戸惑う」という人も多いですが、ここではそれが普通。特に子どもに対しては、優しく話しかけたり、頭をなでてくれる人もいます。
ママへのアドバイス
:笑顔で挨拶するだけでも大丈夫。深く話せなくても「Hello」「Thank you」で好印象に。人との距離が近い文化なので、最初は戸惑っても「ここではそういうもの」と受け止めましょう。
2. 遠回しな表現が多いフィリピン人は基本的に相手を傷つけることを避ける文化を持っています。
そのため、はっきり「No」と言わないことが多いです。
例えば…「また今度ね」と言われた → 実は乗り気ではないサイン。
「ちょっと難しいかも」と言われた → ほぼ“できない”意味。
日本人の感覚だと「どうしてはっきり言わないの?」と感じてしまうかもしれませんが、これは思いやりの一つなのです。
ママへのアドバイス:相手の表情や雰囲気も一緒に読み取る。
大切な約束は「具体的に確認」する。「明日10時にここで会おうね」と明確にしておくと安心です。
3. 時間にルーズなフィリピンタイム
よく聞く「フィリピンタイム」。
これは本当に存在します。約束の時間に10分、20分遅れることはよくあり、時には1時間以上遅れることも。日本の“時間厳守”の感覚でいるとストレスがたまるかもしれません。ですが、彼らにとっては「急がない」「焦らない」が当たり前の文化。
ママへのアドバイス:大事な用事は余裕をもって予定を組む。
子どもと一緒の生活では「待ち時間」も遊びやおしゃべりに変えて楽しむ。
学校や役所など公式な場では比較的きちんとしているので安心を。
4. 助け合いの精神が根付いている
フィリピンでは「家族」「コミュニティ」をとても大切にします。困っている人を見たら自然に助ける、という文化が根付いているのです。
例えば、道に迷っていたらわざわざ一緒に案内してくれたり、子どもを連れていたら席を譲ってくれたり。日常の中で小さな優しさをたくさん感じられます。
ママへのアドバイス:助けてもらったら、必ず「ありがとう」を笑顔で伝える。
こちらもできる範囲で助け合う気持ちを持つと、信頼関係が深まります。
5. 注意すべき点もある
フレンドリーで優しい国民性ですが、注意したい点もあります。
お金の話は慎重に:親しくなっても生活費や収入の話題は避けた方が無難です。
トラブルは正直に相談:何か問題が起きたときは一人で抱え込まず、学校スタッフや日本人サポートに相談しましょう。
子どもへの声かけに慣れる:見知らぬ人でも子どもに「かわいいね!」と話しかけてくるのは普通のこと。過剰に警戒せず、文化の違いと理解することが大切です。
6. 子どもに伝えておきたいこと
ママが知識を持つだけでなく、子どもにも簡単に伝えておくと安心です。
「フィリピンではみんなフレンドリーだから、声をかけられたら笑顔でHelloって言おうね」
「時間に遅れることがあるけど、怒る必要はないんだよ」
「嫌なことは“NO”って言ってもいいんだよ」
こうした理解を持たせておくことで、子どもも戸惑いが少なく、現地生活を楽しみやすくなります。
まとめ
フィリピン流のコミュニケーションには、フレンドリーで距離が近い。
遠回しな表現が多い。
時間にルーズな文化。
助け合いを大切にする精神。
といった特徴があります。
日本人の感覚とは違いますが、それを「不便」ととらえるか「新しい発見」ととらえるかで、生活の楽しさは大きく変わります。
親子で「違いを楽しむ」姿勢を持てば、ドゥマゲッティでの生活は驚くほどスムーズに、そして心温まる体験に満ちたものになります。