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インター校通学で子供の英語力はどれくらい伸びる?

  • 2025.11.21

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「インター校通学で子供の英語力はどれくらい伸びる?」というテーマで、「どのくらいの期間・どの程度英語が伸びる可能性があるか」、親として期待できる目安と注意点をお伝えします。

 

1.公的研究・他国でのデータから見る英語力の伸び

まずは、国や教育機関が示している研究から「英語初心者がインター校あるいは英語集中環境でどれくらい時間をかけて伸びるか」の目安を整理します。

〇成長までにかかる期間・段階 (主なポイント)

EAL(English as an Additional Language)の調査 ‐ England    「New to English」(ほぼ英語未経験)など低レベルから開始 。

小学校(Primary)の段階で「Competent(流暢とは言えないが授業に支障ないレベル)」になるまでには 4〜5年かかることが多い。

初期の語彙習得と聞く・話す力アップが比較的速いが、読み書き・アカデミック英語の習熟には時間がかかる。

ただし、「どのくらい英語を日常で使えるか」「学校でのサポート体制」が大きく影響する。

〇Medium of Instruction(英語のみ授業)の研究 in フィリピン

授業で英語を主要媒介語として使う学校での学生。

英語で教科授業を受けることにより、英語の理解度・自信・成績に一定のプラスの影響が見られる。ただし、英語だけで授業することが「絶対に全ての学生の成績を保証するものではない」という結果も含まれる。

英語での授業だけでなく、補助的なサポートや語彙の事前学習・教科語彙のフォローアップが重要。

これらのデータから、「英語初心者」の子どもがインター校環境でだいたい3~5年の間に、聞く・話す・基本的な読み書き・授業参加レベルの英語力に達することが可能である、という目安が浮かびます。

 

2.DEECでの実際のケース:ドゥマゲッティでの伸びの実感

次に、DEECでサポートさせていただいたご家庭で見られた、「英語初心者」のお子さんがどれほど伸びたか、どのようなプロセスをたどったかの実例です。

 

〇ケース A(低学年) 英語ほぼゼロ(英語で基本のあいさつも難しいレベル)

家庭での英語教材・予習・視覚教材の活用 で 約1年 、聞き取り力・簡単な発話が可能に。

「What is this?」「I don’t understand.」などの表現を使えるようになり、友達などに質問できる回数が増加

 

〇ケース B(中学年) 英語の基本的な指示はわかるが、教科語彙・読解・書くことが弱い

学校の補習・家庭教師・読書・作文の練習 で約2年半~3年。

教科の問題で語彙のミスが減り、算数・理科の問題文を読み間違えることが少なくなった。

発表・作文での表現にも豊かさが見られるように。

 

〇ケース C(高学年) 英語はある程度話せるが、アカデミックな読み書き・発表に自信がない

グループワーク・発表練習・教科語彙プリテストの導入 で約3年。

中学・高校レベルの教科書が理解できるようになった。授業で発表やディスカッションに参加する機会が増え、自信を持って発言するようになった。

これらのケースから、「最初はゆっくり・戸惑いあり」→「1年で基礎がつき始める」→「2~3年で教科内容も一緒に理解できるようになる」というパターンが見られます。

 

 

3.どんな要素が「伸びの速さ」を左右するか?

英語力がどれほど伸びるか、期間はどのような要因で変わるか、親として把握しておきたい要素を整理します。

 

〇英語の使用頻度・環境

授業だけでなく、休み時間・友だちとの会話・家庭でも英語を使う機会が多いほど伸びが速い。英語を使わざるを得ない環境が成長を加速させる。

 

〇サポート体制の充実度

EAL 補習・言語支援教員・小規模クラス・視覚教材・発音指導などの補助があるか。学校によって差が大きい。

 

〇子どもの年齢・スタートレベル

若いほど吸収が速い。その年齢でどの程度英語に接してきたかによっても差が出る。

 

〇家庭での協力

家庭での予習復習・英語慣れ・発話練習など家庭での取り組みがあるかどうか。親のサポートが伸びを左右することが多い。

 

 

4.親としての期待値の目安:どのくらい伸びるか?

親御さんが「どの程度まで英語が伸びるか」を想定するためのガイドラインを以下に示します。もちろん個人差がありますのであくまで目安です。

 

入学後の期間 と 期待できる状態(英語初心者スタートの場合)

 

〇3~6か月

聞き取りが少しずつできるようになる。「指示・あいさつ・教室での基本表現」が理解でき、簡単な質問・返答ができるようになる。怖がりながらも発話する場面が増える。

〇1年

日常の授業についていける聞き取り力ができ始める。授業で使われる簡単な教科語彙を理解し始め、書くこと・読むことにも慣れてくる。宿題や短い発表などで英語を使う場面ができる。

 

〇2~3年

読解・作文・発表にもそれなりに自信がつく。教科内容(理科・算数・社会など)の授業も理解できるようになり、教科語彙の誤解・読解ミスが減る。友だちとの会話も英語でできる場面が多くなる。

 

〇4~5年

英語での授業・課題に支障が出ることがほぼなくなるレベル。自由度の高い発話・ディスカッション・探究型学習でも意見・質問ができるようになる。読み書き・発展的表現の幅が広がる。

 

 

5.注意事項と「思ったより伸びにくい」ケース

期待できる伸びがある一方で、「思ったほど伸びなかった」と感じることが起こるのも事実です。以下のような状況では伸びが遅くなりがちです。

 

〇英語を家庭や学校外で使う機会がほとんどない

〇補習・言語サポート制度が乏しいか、参加できていない

〇教科語彙・専門語彙の理解が追いつかず、教科の授業での理解度が低いまま時間が過ぎる

〇子どもの性格が内向的で発言を避けるタイプ、あるいは問題に対して「間違えるのが怖い」という心理的な壁がある

 

 

6.まとめ:親として持っておきたい見通しと行動

英語初心者でもインター校に通えば、1年で日常授業に部分的に追いつくレベル、2~3年で教科内容の理解・発表・読み書きの能力が大きく上がる可能性があります。4~5年経てばかなり自信を持って使えるようになることが多いです。

伸びを速めたいなら、教室だけでなく休み時間・家庭での英語機会の確保(英語での会話・読み物・動画など)、語彙予習、教員の質・サポート体制のある学校を選ぶことが非常に大切です。

親としては、最初から「いつどの段階でどれくらい伸びてほしいか」の目標を持っておくと良いです。それを学校や補習サポートとともに共有し、定期的に確認していくこと