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「インター校卒業後の進路、どんな未来が広がる?」

  • 2025.10.22

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「インター校卒業後の進路、どんな未来が広がる?」というテーマで、「インター校を卒業した後、どのような選択肢があり、どんな可能性があるか」を具体的にお伝えします。

 

1.公式データ・学校の制度から見る進路の可能性

まず、インター校を卒業した生徒がどのような道を進めるのか、公的データや学校が発表している内容を確認します。

フィリピンの優れた国際校の一つである Southville International School & Colleges は、「Best International Schools in the Philippines 2025」のランキングで、「卒業生の大学進学率・海外大学受け入れ率が高く、トップ大学に進む学生が多い」ことを強調しています。

教育制度として、フィリピンの K-12 制度には Senior High School(Grade 11‐12) のトラック制度があり、生徒は STEM(理数系)、ABM(会計・ビジネス)、HUMSS(人文・社会科学)、TVL/技術職業系など、自分の将来の方向性に合わせて進路を選べます。これはインター校でも同様のトラックや選択科目があるところが多いです。

また、インター校の卒業生は「大学進学」の道だけでなく、「海外留学」「国際大学進学」「グローバル企業/多国籍企業での就職」「起業」「研究職・教育職」など多様なキャリアパスを持つことが一般的であると、公的機関や学校案内でもしばしば紹介されています。

特に語学力・異文化対応力・批判的思考力を求められる分野で有利になることが強調されています。

こういった意味で、日本のそれよりさらに学歴重視な文化があります。

 

 

2.DEECで見てきた卒業後の進路・実例

当センターがサポートしてきた親子留学の卒業生たちがどのような未来を歩んでいるか、その実例から見える可能性をご紹介します。

〇国内大学進学

インター校を卒業した生徒の多くが、フィリピン国内の大学の英語プログラムや国際プログラムに進学しています。例えば、健康・看護系、ビジネスや経営管理(Business Management)、情報技術(ICT)など、語学力・国際経験が活かせる分野を選ぶケースが目立ちます。

ドゥマゲッティでは、シリマンユニバーシティーが有名です。

 

〇海外大学進学

現地卒業生の中には、アメリカ・オーストラリア・日本などの海外大学に進学した例もあります。国際校でのカリキュラムと英語力が一定以上あることが条件ですが、奨学金を得たり留学準備プログラムを活用したりして進路を切り開いている学生もいます。

 

〇多国籍企業・グローバルな職業

卒業後、英語と国際的な思考力を活かして、外資系企業・国際NGO・観光業などで働いている人もいます。

コミュニケーション力・プレゼンテーション力が求められる職種で、自分の意見を伝える力が強みとなることが多いです。

 

〇教育・研究分野への道

教員・研究者を目指す生徒もいます。特に教育学・英語教育・国際関係・文化研究など、インター校で学んだ内容をベースにさらに高等教育を進めるケースです。

 

〇起業・スタートアップ

インター校で培った異文化理解力や自己表現力を活かして、小さなビジネスを始めたりフリーランスで活動する卒業生もいます。たとえば翻訳・通訳・コンテンツ制作・教育関連の事業など、英語力を生かせる分野での起業が挙げられます。

 

 

3.進路選びで強みになるインター校での学び

インター校を卒業することで得られる “強み” が、進路を選ぶ際に大きなアドバンテージとなります。その主なものを整理します。

 

〇英語力・コミュニケーション能力

英語で教科を学んできた経験は、大学入試・海外留学申請・就職活動で非常に価値があります。提出書類・面接・論文などでスムーズに対応できることが多いです。

 

〇批判的思考・探究力

プロジェクト型学習 や 探究型授業を通じて「自分で考える・調べる・発表する」経験が豊富であることが、大学での学びや職場での意思決定に役立ちます。

フィリピンでは日本よりずっと個性が重視されます。

 

〇異文化理解力・国際感覚

多国籍の友人と過ごした経験・多様な文化や価値観に触れた経験は、グローバル化が進む社会で大きな価値となります。これが国際関係・外交・翻訳・国際プロジェクトなどの分野で活かされます。

 

〇柔軟性・自己主導性

英語で授業に参加したり発表したりする機会が多いため、自ら学ぶ姿勢・挑戦できる心構えが育ちます。未知の状況にも対応しやすい性格が形成されることもあります。

 

 

4.留意点・進路を考える上でのチェックポイント

卒業後の進路を選ぶにあたって、親として押さえておきたい点もあります。

 

〇大学認定・資格の互換性

進学を国内大学・海外大学いずれにするかによって、インター校での成績・カリキュラムがどう認められるかを事前に確認しておくこと。IB/A-Levels等の認定校なら有利ですが、選ぶ学校によっては認定が異なることがあります。

 

〇学費・奨学金の制度

海外大学を希望する場合、学費のほかに奨学金制度や奨励金の利用可能性を確認。進学相談を早めにし、必要な試験や書類準備を始めることが望ましいです。

これらも、随時変更がありますので現場確認が大切です。

 

〇キャリアゴールの明確化

好きな科目・得意なこと・将来やりたい仕事をイメージし、それに必要な科目やスキル(例えば数学・英語・プレゼン力・ICT等)を在学中から意識して伸ばしておくこと。

 

〇進学後の文化・環境変化への適応力

大学や職場が国内か海外かで環境が大きく変わるため、言語・生活習慣・自己管理能力を育てておくとスムーズに移行できます。

 

5.まとめ

インター校卒業後には、「大学進学(国内/海外)」「多国籍企業」「教育・研究職」「起業」「国際的な仕事」など、選択肢が非常に広がります。語学力だけでなく、自分で考える力・異文化理解力・コミュニケーション能力といった能力が、これら進路を切り開く鍵となります。

まずは何よりお子さんの意思が一番大事です。

将来を踏まえた進路を明確にしておく準備期間をゆっくりと持つことをお勧めします。