main-img

「子どもがクラスに馴染むまでの平均期間は?リアルな声。」

  • 2025.10.08

こんにちは、ドマゲティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

今回は「子どもがクラスに馴染むまでの平均期間は?リアルな声。」

というテーマで、公式データや他の親御さんの体験、そして当センターのサポート実績をもとに、「どれくらいで環境に慣れるか」の目安と、その期間を短くするためのヒントをお伝えします。英語が初めての子どもでも安心できるようにまとめました。

 

1.公式なガイドライン・研究からの目安。

国際教育や第二言語習得(Second Language Acquisition, SLA)の研究では、新しい言語環境や文化環境に馴染むまでにかかる期間は「6〜12週間(1.5〜3か月)」がひとつの目安とされています。これは、語学・授業スタイル・クラスメイトとの交流などに少しずつ慣れていく期間です(参考:Cambridge University “The Cambridge Guide to Teaching English to Speakers of Other Languages”など)。

また、フィリピン教育省(DepEd)の一部国際学校の報告書でも、英語が母語でない生徒に対するEALサポートの中で、「最初の 1〜2 ヶ月間は“聞く・観察・模倣”の期間」、その後「話す・参加する」段階に入る、と示されています。

やはり自由にお話ができる前段階として3か月くらいの(慣れ)の期間があるようです。

 

2.当センター(DEEC)が見てきた「リアルな声」

DEECでサポートさせていただいた親子留学のケースをいくつかご紹介します。

小学1年生の男の子:入学から約4週間後、休み時間にクラスメイトと遊び始めた。最初の1〜2週はほとんど相手の話を聞くだけだったが、3~4週目に「一緒に行こう」と友達に誘われて笑顔が見られるようになった。1カ月を過ぎた段階では、まだお話しするレベルまではいかず、少し慣れてきたという状態でした。

小学5年生の子ども:比較的英語の基礎があったが、教科用語や授業の進行に慣れるまでに約2 ヶ月かかった。放課後クラブ活動で友達と関わる時間が多かったことが好影響。

これらの体験から、DEECでは「大まかな馴染みの期間」を 4〜8週間(1~2か月) と見ています。ただし、子どもの性格・英語経験・学校のサポート体制などで大きく変わることも事実です。

*学校に相談して、語学補修のサポートを受けたり、家庭教師の導入も検討できます。

 

3.馴染むまでに影響を与える要素。

子どもがクラス環境や学校生活に先に馴染むかどうかは、以下のような要素が関係しています。

 

●要素                      ●内容

英語経験の有無                     「Hello」「Thank you」程度でも英語に触れていたかどうか

で、最初の2〜3週の戸惑いが小さくなることが多いです。

 

学年                      小学低・中学年よりも高学年のほうが学習内容・教科用語

が多く、馴染むのに時間がかかる傾向があります。

 

●家庭での関わり

家庭でも英語で挨拶する

学校で習ったことを話すなどの習慣があると、子どもの安心感と参加意欲が高まります。

●クラスメートとの交流

遊び・クラブ活動など、授業外で友達と関わる機会が多いと、言語に関する壁と文化の壁が低くなります。

 

4.公的・信頼できる情報からのヒント。

Cambridge University Press や British Council の教材・指導ガイドでは、「最初の1か月は聞き取り・観察が中心」「2か月目以降は発話・参加型の活動を増やす設計」が効果的であるとされています。これを学校と家庭で共有することで、期待値と対応法が明確になります。

 

5.DEECからのアドバイス:馴染みを早める工夫。

DEECでは以下の方法を保護者の方におすすめし、効果があったものを多く見ています。

●学校見学・オリエンテーションに参加する

学校の雰囲気、担任・先生との相性、バディ制度・EALサポートのあり方を直接見ることが大きな安心材料となります。

 

●英語で簡単な日常会話を家庭に取り入れる。

朝の挨拶、寝る前に今日あったことを一言言うなど、小さな英語の習慣が子どもの“話し始める勇気”につながります。

 

●宿題・話す機会を家庭でフォローする。

授業内容を子どもと一緒に振り返る時間を設けたり、簡単な発表を家庭でやってみたりするのも有効です。

 

6.まとめ

子どもがインター校に馴染むまでの平均期間は、DEECの経験では 4〜8週間(1〜2か月)。英語経験・学校のサポート体制・家庭の関わり次第でその期間は前後するものの、多くの子どもがこのくらいで「クラスの雰囲気」や「授業の流れ」に笑顔で参加できるレベルに到達しています。

公的情報や研究も、最初の1か月は観察期、その後徐々に参加型へというフェーズを想定しており、制度的裏付けもあります。

お子さんが安心してスタートを切れるように、学校選びや家庭での準備を丁寧に行っていきましょう。DEECでは、馴染むまでのサポートも一緒に考えていきますので、どんな小さな心配事でもお気軽にご相談ください。