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英語ゼロからのスタートでも大丈夫?

  • 2025.10.06

こんにちは、ドゥマゲッティ英語留学&移住センター(DEEC)代表の増田です。

【英語ゼロからのスタートでも大丈夫?】

「我が子、英語ほとんど話せないけど通えるのかな…」という不安を抱えるママは多いです。

インター校通学型を検討する際、この疑問は最も根源的かつ重要なもの。当センターで見てきたケースをもとに、「英語初心者」の子どもをしっかり支える現地校のサポート体制について、公的データとインター校の実例を交えてお伝えします。

英語ゼロでも安心してスタートできる理由、そしてご家庭で準備しておきたいことも明確にします。

 

公的機関の指導方針:母語+英語の併用・段階的導入

フィリピン教育省(DepEd)の政策「Revised K to 12 Curriculum」では、英語が母語でない学習者(L1ではない子ども)に対し、段階的に英語を導入する言語教育方針が示されています。具体的には、初等教育(特に Grades 1–3)では子どもの母語(ローカル言語)を授業や指導の主要媒体としながら、英語とフィリピノ語を補助的・並行的に使う(translanguaging や段階的移行)方式が推奨されています。英語で教える科目は、子どもの理解度が進むにつれて徐々に増やしていくという設計です。
deped.gov.ph

それでは実際に日本語での補佐が行われているかというと、残念ながらそのようには聞いていません。

ただし、個人のペースに合わせて(少人数制だけに可能)授業が進んでいく様子はよく耳にします。

生徒をグループ分けする/補講を設けるなど理解度に応じた対応などがされています。

 

●当センターの経験から:具体的なケースと効果

当センターがこれまでサポートしてきた親子留学の事例の中には、入学当初ほぼ英語が話せなかった小学1年生の子どもがいました。その子は、最初の2〜3週間は授業の指示や先生・友達の会話がほぼ分からず戸惑いましたが、EAL担当教員とのマンツーマンや小グループでのフォローを受ける機会があったことで、1学期後には「授業の流れを追える」「友達と簡単な会話ができる」レベルにまで成長しました。

このようなケースから、最初から「完璧な英語」を期待する必要はなく、「少しでも英語の聞き取り・話す・読む機会を作る」ことと、「学校の補助制度を最大限利用する」ことで、確実に成長するということを当センターはお伝えしたいです。

 

●家庭で準備しておきたいこと:スタートをスムーズにする工夫

英語ゼロに近い子どもを支援するため、ご家庭でもできる準備があります:英語の「耳慣らし」

〇英語の「耳慣らし」

絵本(英語版)、英語の歌や動画などを少しずつ取り入れて、英語の音・リズムに慣れさせる。

〇語彙ベースの補強

生活の中の簡単な単語(色・形・数・あいさつなど)を英語で使う習慣づくり(たとえば、朝の挨拶を英語でやってみるなど)。簡単なことですが、まずは親から実践していく。

〇家庭での復習時間を確保する

学校の授業で分からなかったことを親子で振り返る時間を設ける。簡単な英語でのコミュニケーションを家庭でも試す。

 

●英語ゼロスタートでも安心な理由。

多くのインター校が 英語補習制度(EAL) を制度化しており、入学直後の子どものレベルに応じた支援が可能。*学校により仕組みが様々なので要確認

子どもは言語を吸収する力が非常に高いため、適切な環境とサポートがあれば、短期間で基本的なコミュニケーション力をつけることができます。

 

まとめ

「英語ゼロからのスタート」は決して不利な点ではなく、正しいサポート体制と家庭での準備があれば、むしろ成長のコースとして最適な始まりになります。公的機関の言語教育政策、「英語がほとんど話せない子どもでも現地校インター校で学べる」ことを示しています。

ママとしては完璧を求めず、小さな一歩を重ねる準備を進めていくことが、子どもの自信と成長につながるでしょう。